白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年春アニメ 金曜日編2

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 第2話

 いわゆるキモオタ系の妄想に真正面からコミットする作品とは思っていたが、第2話になってそれが露骨になってきた。いきなりお嬢に惚れられて、そのお嬢の父親が学園の理事長ということでエリート校に誘われる。しかもその過程で今まで自分のことをバカにしまくっていた兄弟共には見事に「ざまぁ」。

     
原作小説が出ています

 しかもそのエリート校はよくある鼻持ちならない上級国民の子弟がたむろしているのでなく、人間的に出来すぎている奴ばかり。そして文句なしの好青年が友人に。さらにこの友人がリア充系オタクという、もうオタの妄想を真正面から描いている。ハッキリ言ってこんな高校だったら私でも行きたいわ。しかもお嬢は主人公にベタ惚れでグイグイとくる。「佳織って呼んでください」っていきなりこんなにベタベタなのってないだろ。

 その挙句に異世界の方でもどうやら王女様か何かを助けた模様。多分こっちにも惚れられるんだろうな。もうオタの妄想に真正面から100%答えますって姿勢が露骨。だけどオタクの妄想に正面からコミットした結果、ストーリーは超ご都合主義の集大成。正直ここまで来ると爽快ではなく、この作品を見ながらイヒイヒしているオタの顔が浮かんでキモイってのが正直なところ。

 ここまで見たところでもう本作の目的は見えてしまったから、そう面白い話になることは期待できないだろうということで、もうこれはオチたな。

 

 

勇者が死んだ! 第2話「偽の勇者」

 いい人ぶってるカイルですが、その正体は勇者の肉体を得てなり替わろうとしていたってか。で、そのために主人公をぶっ殺そうと。なかなかに物騒な奴で、勇者に対しては様々な屈折した思いがある模様。滅茶苦茶歪んだ自己顕示欲の塊ってところか。まあそのあたりの屈折っぷりが聖剣に選ばれなかった理由なんてところだろうけど。

     
原作コミックが20巻も出てるのか

 これに対しての主人公は頭脳(っていうか悪知恵ってとこだな)で挑むってか。聖剣は役に立っているような役に立っていないような微妙なところだが、聖剣がグニャグニャになってしまってまともに武器として役に立たないってのは、まともでない方法で立ち向かえって意味でもあるな。とりあえず主人公の特技として、罠のスキルがあるってことだけはよく分かったが。

 まあ今回で作品の方向性は分かった。目下のところ、いささか古い感もあるドタバタは一応のところそれなりにかみ合っている。取ってつけたような中途半端なエロシーンが蛇足感プンプンだが、今どきのオタを相手にするにはこういうシーンは不可欠ってことか?

 とりあえず大化けは絶対ないが、今のところはマズマズ暇つぶしには見れるレベルってとこかな。

 

 

神無き世界のカミサマ活動 第2話

 前話以上にドタバタが正面に出た展開だな。そのドタバタ自体はセンスが若干古く「まさるさん」ぐらいの感覚だが。それでも一応はハイテンションのドタバタがそれなりには回っている。

     
原作コミックがあるようです

 神様がやって来たは良いが、信者がいない世界では力を発揮することが出来ず、征人たちを助けたところでエネルギー切れか。まあそれでなくても無双な主人公はストーリーデストロイヤーだが、神様なんて全能な存在出してしまったらストーリーどころでないので、そのような制約を入れるのはまあ当たり前である。で、神様の力を復活させるためにも信者を獲得して教団を大きくする必要があるわけか。なお征人はどうやらあのろくでもない帝国をぶっ倒して、ミタマを祀り上げた神聖帝国をぶち立てる気になったようだ。まあ動機は信心でなく(一貫して征人が信者カウントに入ってないのが笑えるが)、自分の身近な人たちを救いたいというものであるが、まあ実際に人間が動くのってそのレベルの動機です。

 で、信者第一号というよりも下僕化したのがロイって、本当にお約束だな。おかげでいよいよ怪しいカルト教団めいてきた。そしてアルラルとシルリル絡みで、どうやら何かの動物を助ける奇跡を示すと。それは良いとして、あの動物、あそこだけいかにもCGっぽい表現を使っていて、他のキャラがセルアニメ調だから、あいつだけが他の世界から浮いていて、まるで取って付けたみたいなんですが・・・。それってわざとですか? 何か意味があるんですか? それとも単に作画が粗雑なだけ? 何か今回見ていてそれだけが一番謎だったわ。

 とにかく奇跡を見せたことでアルラルとシルリルが信者その2とその3になった模様。おかげでミタマが急にパワーアップ。やはり2人は心底信者になったってことだろうか。まあ下僕のロイとはレベルが違うわな。

 まあ何だかんだで、一応意外と楽しめているので目下のところはしばし様子見ですこの作品。

 

 

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