白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年春アニメ 金曜日編

この素晴らしい世界に爆焔を! 第1話「紅い瞳の魔法使い達(ウィザーズ)」

 以前に放送されていた「この素晴らしい世界に祝福を!」の外伝ということでしょうか。その作品に登場した残念な爆裂魔法使いめぐみんが、パーティーに参加する以前の物語ということのようです。恐らく本来は確実にある程度の視聴率稼げる本伝の方のアニメ化をしたいんだろうけど、多分原作がまだそれに十分なだけ進んでないんだろうな・・・と思っていたら、どうやら本伝の方の第3期の方も近々登場する模様。ってことは、本伝の第3期が登場する前に、外伝で前座して雰囲気を盛り上げてってパターンか。転スラの本伝が登場する前につなぎとして入れた「転スラ日記」みたいなものか。

     
一応原作コミックはあるようですね

 もっとも「転スラ日記」と同じ位置づけとなった時点で嫌な予感がプンプンだったのだが、まさにそれが的中したな。そもそも本伝自体も持ち味が腑抜け系マヌケギャグだったんだが、それに輪がかかって腑抜けた結果、全く笑えないギャグになってしまった。毒も魅力も何もない作品になっていた「転スラ日記」を連想させる。これってめぐみんファン以外は誰得?作品なのでは。

 そもそもこのタイプのギャグは常識人である被害者がいて成立するものだが、本作では常識人がいないから完全にスベっている。まあその位置づけに置いているのはゆんゆんなんだろうが、キャラが弱すぎるんだよな。本伝のカズマが、基本的にダメ男なんだが実は常識キャラとして回っていたのとは違う。

 と言うわけでもう先が見えたので本作はこれでオチます(そもそも本伝の方にさえ、そう思い入れはないし)。それでなくても金曜日は作品過多なんで。

 

 

Opus.COLORs 第1話

 最初見た時は、美少年ワラワラの腐女子向けアニメかと思ってたんだが、腐女子が自身を投影するためのヒロインがいないことから、もしかしてBL系アニメか? まあ主人公の元友人に対する執着が強すぎるのが怪しいが。登場人物達が極端に表情が乏しくて、あくまでイケメンフェイスを常に死守しているってのが奇妙。

 まあまともに見たら、新しい芸術に打ち込む青春群像劇って言い方になるのかな? ただそういう観点で見るには、彼らが打ち込むらしいアートが魅力に乏しいんだよな・・・。全感覚型没入アートと言われても、だから何が?ってのが本音。何よりも先のイケメンフェイス死守のための表情の乏しさのせいで、ストーリーが全くこっちの胸に落ちてこない。それでなくてもメインストーリー自体は結構陳腐な印象なのに。

 と言うわけで私としてはいきなり「面白くないな」という印象を強く抱いてしまったんで、本作もこれでオチます。

 

 

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 第1話

 転生無双する作品はテンプレートで大量にあるが、本作は「どうせ転生無双したんだったら、その能力を現実世界にも持ち帰ってこっちでも無双したい」というオタクの妄想にさらに一段深くコミットした作品か。まあ主人公がキモオタ風デブのいじめられっ子という設定の時点で、そういうニーズを露骨に正面に出しているが。

     
原作小説が出ています

 とは言うものの、主人公がいきなり異世界に行ってそこで無双してしまった結果、最初のキモオタからは全くの別人になってしまったことから、今後の話にはその当初設定が全く無用になることが推測つくんだよな・・・。となったら、単に異世界と現実世界の両方で無双するだけの作品になってしまうんだが・・・。

 そうなった後、どう展開するのかが分からん。普通に異世界で勇者目指すのか、それとも現実世界でドラゴンボール的展開するのか? ただ世界を両設定した結果、うまく扱わないと焦点のボケた何したいか分からない作品になる可能性大。

 とりあえず今後の方向性見定めるために次話ぐらいは目を通すが、かなり早めに落ちる可能性が80%以上。

 

 

勇者が死んだ! 第1話「勇者が死んだ!?」

 もうなろう系ファンタジーが完全に行き詰まっているものだから、何とか必死でそのお約束を破ろうとしているのだが、結局は大きい括りではお約束から逃げ出せていないという印象の作品だな。

     
原作コミックが20巻も出てるのか

 いきなり勇者がおマヌケな死に方してしまって、主人公がそれに取って代わるってのが新しいパターンだが、既になろう系ファンタジーでは勇者自体が不要になっている作品が多いからな。勇者は単に主人公の実力を見抜けなくていきなりリストラする無能上司だったりで。

 基本的にはドタバタギャグ作品のようだが、それが噛み合って笑いを産めれば成功するんだが・・・正直なところ今回を見る限りでは完全に空回りでお寒い限りだな。ドタバタが単に五月蠅いだけの気がする。

 本作も方向見定めのために次話ぐらいはチェックするだろうけど、笑えないようだったら即落ちるだろうな。これも早晩落ちる可能性は90%以上。

 

 

神無き世界のカミサマ活動 第1話

 怪しい宗教の教祖だった親父のせいで、何やら修行と称して殺されてしまった主人公。今までの散々な経験から「宗教はゴメンだ」と思っていたら宗教が存在しない世界に転生したものの、そこはそこでとんでもな世界だったってことか。しかもそこに怪しいカミサマを連れてきてしまったという話。何かよく分からん設定だな。

     
原作コミックがあるようです

 カミサマ活動と銘打っているから、恐らくこの宗教が存在しない世界で教団立ち上げるって話になるんだろう。最終的には狂ったここの帝国を打ち倒して、神聖帝国でも建国するって話になるんだろうか? そこまで大きな野心持っている主人公にも見えないが。せいぜいは弾圧恐れて逃げ回りながら、セコく教団を大きくしていくって辺りが妥当か?

 まあ世界を救うわけでもなく、主人公が無双するわけでもなくなんで、どちらかと言えば異世界でセコく商人やるタイプの作品に近くなるんだろうか? もっとも現世スキルで無双するって要素もなさそう。まあパターンとしては比較的新しいかな。

 これもしばし方向が見えるまでチェックするけど、目下の印象では途中で落ちる確率は50%以上。

 

 

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