白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

ミギとダリ 第11話「さかさまの女」

語られた事件の真相

 うわー、すごい展開し始めたな。怜子の口から語られたことの真相は、かなり異常なものではあった。まあ最終的に自分が思い描いていた家庭の姿が自身の不妊で崩れたことで、怜子がその強烈な完璧主義から狂気に走ったということは分かったが。

     
原作はコミックで「坂本ですが」の作者というのが何となく納得

 ただ怜子の話は明らかにおかしく、不妊だったはずなのにミギとダリが生まれたときに瑛二が産まれたってのは明らかにおかしい。結局そこのところは瑛二を自分の実の子と自身に信じ込ませた怜子は自身の記憶さえ改竄していたっぽい。結局は瑛二はミギとダリと同時に産まれた三つ子であり、一人だけ風貌や髪の色が異なっていた瑛二を、怜子は自分の子だということにして取り上げたわけか。あれで見ると、三つ子といってもミギとダリが一卵性で瑛二は二卵性だった模様。こういう構成の三つ子って実際にあるんだろうか? そこのところは私は知らない。まあ考えられないパターンではないが。

 

 

メトリーのシチュエーションもかなり異常ではあったな

 自身の不妊を知った怜子は、家政婦のメトリーに自分の代わりに夫の子を産ませることにしたということだが、もう既にこの時点でかなり病んでいるのが分かる。メトリーを自身と同一視してメトリーが産んだ子は自分の子というように納得させていた模様。まあ昔の貴族などの結婚では、後継ぎを残すのが大事なので姉妹で嫁いでどちらが産んでも正式な子として扱うってことはあったらしいが。

 結局は自分の代わりに子を産ませるために夫にあてがったのに、夫の気持ちがそっちの方に行ってしまって、自分のポジションを奪われるという恐怖から隔離したのか。正直異常さと無理感が強くはあるが・・・。瑛二だけは自分が産んだということにして(というか、自身でもそう信じ込んで)、自らの手で育てたというようで。メトリーはミギとダリを連れて逃げ出したが、瑛二のことが気になって助けに行ったところで瑛二に突き飛ばされて死んだってことか。

 

 

もう一波乱あっても不思議でない気もする・・・

 まあまだスッキリ分からんところは多いが。終始あの旦那が何を考えているのか分からん。家の中がそんなことになってるのに気付かなかったとしたらボンヤリしすぎ。それから、確か精神科医と言っていたから、そのことがこのサイコな家庭に絡んでくると踏んでいたのだが、目下のところはその様子は皆無。後は華怜はどこから来たんだ? まああまりに異常な世界過ぎて全貌が分からん。

 で、最後は怒濤の展開。全てを思い出して罪の意識に苛まれた瑛二(実の母を殺したことになる)が怜子を刺して家に火を付けるという凶行に及んだが、このまま行ったら部屋に閉じ込められたままの全員が危ない。もっともあのドア、子供はともかく大人が本気で蹴りを入れたら破れそうな気もするが。

 

 

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