Helck　第20話「謎の女性」第21話「フェーズ2」第22話「解呪」

まさに怒濤の展開

　クライマックスに向けての怒濤の展開となってきました。人間の秘密を探るために王城に潜入していたアスタは、シャルアミと出会うことに。どこかで登場するだろうとは思っていたが、こういう形で登場するとは。そしてどうやらシャルアミは幽閉されているに等しい立場なので、何が起こったかは全く分かっていない模様。しかも第22話で、どうやら人類を覚醒させたあの雪のようなものはシャルアミの魔法だったことが判明。シャルアミは魔法を広範囲に拡散する能力を持っているようなので、それを覚醒に使用したということか。

原作コミックがあるようです

　一方で人類の猛攻を受けていた魔王軍の方は、いよいよアズドラが前面に出てくることに。それにしてもやっぱりアズドラって本当に強かったんだということを初めて知った(笑)。トール城に押しかけてくる翼の兵士たちはものともしてなかったのだが、実はその間に別働隊がシン魔王城を落とすというのが人類側の作戦・・・と考えさせて、アズドラをそちらに救援に向かわせて、その間にトール城をミカロスが急襲して結界石を奪取しようというのが真の目的だったらしい。どうも結界石を使うと本格的に向こうの世界とのゲートでも出来るのだろう。ミカロスは「新しい世界を作る」と言っているが、要は目的はこの世界の滅亡であって完全マッドサイエンティストの境地に至ってしまっている。

いよいよ世界の命運はヘルクとヴァミリオに託された模様だが

　もっともそのミカロスの策はアズドラも読んでいて、結界石のところで待ち構えていた。アズドラって頭の方もかなり切れるようだ。初めて知った(笑)。とにかくこの数話はアズドラが徹底的に格好良かったですね。そしてミカロスは実はアズドラと因縁があり、かつてのアズドラは今のように丸くなくて、もっと尖っていた模様。そしてそのアズドラに完膚なきまでに敗北したことが、ミカロスがここまで歪んでしまったことの原因というわけで、なかなかに複雑な因縁だ。

　で、エディルはヒュラを倒すべく何度もレベルアップして戦いを重ねる内に、ついに王の呪縛を逃れることになったと。どうもヒュラを目標としている内に何やら奇妙に健全なライバル心が芽生えてしまったようである。これはヒュラをもかなり戸惑わせたが、ある意味では王の支配を逃れうる可能性を示したものでもある。しかし狡猾なキ印のミカロスはトラップを仕込んでいた模様。エディルはどうやら自我を封印される前にヒュラを庇ったが、そのまま強制覚醒の状態でアズドラと対決か。もうこうなったらエディルの意志は完全消滅だろうか。どうやらアズドラがやられたっぽいのを暗示していたが・・・。

　そしてヘルクは絶対に暴走するというようなことを言っていたが、あれって恐らく覚醒戦士の中にアリシアがいるってことなんだろうな・・・。そしてヘルクが自らアリシアの命を奪わざるを得ないことになったら、その怒りでヘルクは絶対暴走するはずと目論んでいるわけだろう。で、そこでヴァミリオが言われていた「正しい選択を」ということになるんだろうな。クレスの自害で暴走したヘルクをアリシアは身体を張って止めたが、同じことをヴァミリオが出来るかということになるんだろうか? しかしそれはヴァミリオだけでなく、ヘルクの中でヴァミリオの存在がどれだけ大きなものになっているかも影響するんだが。