白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

SPY×FAMILY 第32話「誰がための任務」第33話「戦場の交響曲/姉のハーブティー」第34話「未来を繋ぐ手」

苦戦中のヨルに暗躍するアーニャ

 鎖鎌男と対決することになるヨルだが、大勢のギャラリーの中にアーニャが。しかし全てを知っている本作の黒幕アーニャはわざとらしくすっとぼける。というわけでヨルは大道芸に見せかけて鎖鎌男を倒すことに。しかしそこに一瞬の躊躇いが・・・。ロイドも随分昔からそうなんだが、ヨルの方も今の生活を失うことに対する恐怖を感じ始めているようです。で、そうならないように裏で黒幕アーニャが獅子奮迅の活躍をしてるんだが。

     
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 アーニャの差し金で休暇を満喫する父スタイルを極めようとしたロイドですが、もう何が何やらわけが分からん状態になっているようで、流石に出てきた凄まじい姿には店員でさえ一瞬たじろいだ模様ですが、アーニャの「クソダサい」の一言で見事に撃沈です。それにしてもアーニャって昔から言葉が悪いが、よくクソを使いますね。まあ世間一般的にはクソと言えば、ハタキが標準装備の某人類最強兵器の兵長さんの専売特許のイメージもあるが。

 

 

殺し屋軍団と大激闘のヨルはほとんど北斗の拳

 結局はそのままヨルは殺し屋軍団との大激戦に突入するんだが、もうこうなると殺し屋って言うよりも北斗の拳の世界。敵の軍団中に真っ正面から戦闘を挑みに行くのは殺し屋のやることじゃない。殺し屋ってのはさりげなくターゲットに近づき、気がついたらターゲットが死んでいるってのが本来の仕事の仕方。殺し屋のスタイルとは全く違うような気がしますね。ゴルゴなんかも格闘戦技は人並み以上のものを持っているようですが、それを駆使しないというか、それを駆使しないといけないのは最後の最後の危機状態って認識ですから。ヨルがスナイパーでないのは当然ですが、仕事人でさえないんですよね。ヨルの仕事の後って、ターゲットだけでなく護衛も含めて皆殺しって感じで、あえていうならターミネーター。

 で、アーニャがヨルのことを忘れて花火に興じている間に、ヨルの方は上部甲板上で「youはshock!」をやってました。それにしてもスピード感溢れる戦闘シーンだな。これだけでこの作品はかなり力を入れて作っているのが分かるわ。一昔前のヘボいアニメ(例えばセラムンとか)だったら、絶対に戦闘シーンを止め絵で誤魔化すところ。止め絵連発のいわゆる出崎演出って、とにかく動画枚数規制の強かった時代を生き抜くための術だからな。それを思えば最近は恵まれてるのか? セラムンは作画監督によって、最初から作画崩壊しているような回も多かったから(いわゆる&作画)

 

 

なんとか一件落着した模様

 ようやくヨルのことを思い出したアーニャは、ヨルの援護に・・・といっても何が出来るんだ?ってとこだが、結局は絶妙のアシストをしたことになっている。その間にロジャーは船内に仕掛けられた爆弾の解除に奔走か。結果としてはその間に生き残りの殺し屋が始末されてしまいましたが。

 それにしてもこの回は血しぶき飛び交う内容でしたが、深夜アニメだからその辺りはOKなんだろうか? 昔は結構その辺りもうるさく言われたんだが。セラムンなんて「女の子が殴り合いするのは教育上好ましくない」と教育委員会からクレームがついて、結果として遠距離戦(いわゆるビームなどでの攻撃)ばかりになったと言われているが、今は逆にそういうクレームは「男女平等に反している」と問題になる時代だからな。結果として、プリキュアは盛大に殴る蹴るするのに、仮面ライダーは銃とか使って遠距離戦するようになってしまった。

 とりあえずヨルは殺し屋軍団を全滅させ、ロイドは船内の爆弾の除去に成功して一件落着ということのようです。ボロボロになっていたヨルも大変ですが、休暇という任務に振り回されたロイドの方は心身共にガタガタなのでは。

 

 

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