白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

葬送のフリーレン 第7話「おとぎ話のようなもの」

前半は中身がなく、後半は魔族初登場

 相も変わらず淡々と進む話だが、今回も前半はほぼ何もないような内容だな。かつて勇者パーティーが救ったことのある町を訪れて、そこで彼らの像は未だに崇められてますというフリーレンが過去のことを振り返るだけの話。まあこの旅はフリーレンが勇者ヒンメルのことを振り返る旅でもあるから、元々の旅の目的とあっていると言えばあっているんだろうけど。

     
コミックが原作の模様

 そして後半はどうやら魔族との対立の最前線の町の話で、魔王討伐後も未だに永らく魔王軍の幹部クラスと戦いを続けているようである。そして魔族側から講和の使者が送られてきたが、こいつらが実は講和をする気なんてサラサラなくて、最初から騙すつもりで乗り込んできていると。フリーレンは魔族がどういう連中か分かっているから交渉の余地なんてないことを理解しているが、領主のグラナトは多分軍人としては優秀なのだろうが、政治家としてはいささか真っ直ぐすぎるきらいがあるようだから、十中八九魔族に騙されるだろうってところか。

 

 

本作での魔族は害獣扱いか

 フリーレンが魔族の真の意図を見抜いていることに気付いて、一番パシリがフリーレンを殺しにやって来たようだが、恐らく結果的にはそれがやぶ蛇になるんだろうな。フリーレン自身はことさらにこの街を救うべき義理もないというようなスタンスで、もうここが滅ぶならそのドサクサに通過してやろうってぐらいの考えだが、こうなったら嫌でも巻き込まれることになるから、魔族と対決せざるを得なくなる。

 それにしてもこの作品の描く魔族は独得だな。魔族の描き方って甚だしきは「Helck」のような邪悪とはほど遠く、邪悪というのは人間の側が一方的にそう思わせているだけって例から、人類と利害は対立しているが殊更に本性が邪悪というわけでなく、利害の調整が可能という謂わば「異民族」レベル的な扱いなんかが多いが、この作品では根本的に理解し合うことも手を組むことも不可能な害獣レベルという扱い。非常に特徴的だ。それだけにフリーレン達も何の躊躇もなく魔族殺害が出来るってことのようだが。

 

 

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