白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

葬送のフリーレン 第6話「村の英雄」

村の英雄は本当に英雄でした

 ああ、やっぱり予想通りの展開か。ドラゴンがシュタルクを前にして飛び去ったのは、気まぐれでもなんでもなくて知能の高いドラゴンは相手の力量を読んで、まともに戦ったら危険だと判断したと。シュタルクの方が自分の力量を把握してなかったのと、戦い慣れしていなかったせいでビビっていたんだが。フリーレンはアイゼンから話を聞いていた事もあってシュタルクの力量についておおよそ推測がついていたから、実際に状況を見て大体のことは見抜けていたと。

     
コミックが原作の模様

 何だかんだ言いながらも根っこは善人であるシュタルクは、村人のためもあってドラゴン討伐に協力を申し出る。彼にしてみたら自分一人でドラゴン討伐をするなんてとても不可能だけど、フリーレンが30秒だけ稼げと言っているから、それさえ凌いだら勝算があるんだろうという判断。しかしとりあえず戦闘を始めてみたら、初っ端から半端ない戦闘力を発揮してドラゴンを圧倒しているから、こりゃフリーレンの出番ないんじゃねと思っていたら本当にそうだった。どうもフリーレンは何だかんだ言って、結局は最初からすべてシュタルク一人にやらせるつもりだった模様。シュタルクの一番の問題点は自分の力量に自信がないことで、それさえ克服したら一流の戦士だという読みからの実績作りだったようで。

 

 

リニューアルされたパーティーが北を目指す

 こうして勘違いで村の英雄になってしまった男は、本当に村の英雄でしたというお話。まあ彼の場合は最初からそれだけの実力があったのに、本人がそのことを自覚していなかったというだけ。もっとも最初は名前の方が先行してしまったとしても、本人がそれに追いつくべく真面目に努力していたら、気がついたら実力が名前に追いついていたって話は実際にもあります。なんか随所で微妙な説教臭さがある作品だな。本作は(笑)。

 北に向かう一行は、魔族の襲来に備えた関所封鎖で足止めを食らうことに。元々急ぐ旅でもないしとこれ幸いとここで時間をつぶそうとしたフリーレンを見て、フェルンは「これは下手すると何十年でもここに留まりかねない」と警戒した模様。長命のフリーレンは時間の感覚がルーズですから、定命のフェルンにしたらそんなものに付き合わされたら溜まらないとシュタルクと二人で裏工作を始めるが・・・。結局はフリーレンに気付いた責任者が「英雄フリーレン様が魔族討伐のために来られたぞ」ってことであっさりと通行許可が(笑)。フリーレンの勇者パーティーの一員だったって名声があちこちに広がっていることを伝えるエピソードですが、エピソードとしての意味はシュタルクに対して今ひとつ信用出来ないし頼りにもならないと考えていたフェルンが、意外とこいつは行動力あるし頼もしいんではと考え方を変えたというところか(笑)。

 

 

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