白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

最果てのパラディン 鉄錆の山の王 第6話「ひとときの帰郷」

ガスと再会するウィル

 邪竜討伐のために出発する一行。表には陽動部隊を出してデーモン達の注意を引き付けといてから、裏口から殴り込みをかけるという計画のようです。陽動部隊には多分「とりあえず派手に、ただしヤバい相手が出て来たらさっさと逃げるように」とか言い含めていると推測出来る。それなりのレベルの冒険者たちを陽動にしたようだから、雑魚をぶった切って暴れてから逃げるぐらいは出来るだろう。陽動がバレる頃には本拠に殴り込みかけているという計算だな。

     
小説原作でコミックも出てます

 そしてその旅の途中で懐かしい故郷を訪問してガスと再会するか。なかなか泣かせる展開だ。しかしいきなり邪竜を買収出来ないかというところはさすがにガスだ。ただの金の亡者でなく、現実をよく知っていてそのために金を有効に使う爺さんである。世の中綺麗事だけでは上手く行かないことが分かっている。まあ確かに邪竜討伐に向かって、ウィル一行は金品差し出して邪竜と話をつけてきましただったら格好はつかないが、政治的には実は一番現実的で効率的な対処でもある。実際に古代中国王朝の周辺騎馬民族対策なんかもそんなものだった。相手の力に合わせて討伐したり、買収したり、時にはこちらの側がへりくだるなんてことまでしている。

 

 

ガスの支援を受けて装備強化をするパーティー

 数百年をアンデッドとして生きてきたガスは、駆け出しの頃のゲルレイズと会っていたらしい。ガスは伝説の勇者の一人という位置づけだから、他の面々もその名は知っている模様。それにしてもウィルって、伝説の勇者達に育てられて、グレイスフィールの加護を受け、ウタグネイトに目をつけられているというかなりとんでもな境遇です。さすがにウィルと付き合いの一番長いメネルでも「マジか!?」って感じだったが。ルゥに至ってはもう「畏れ多い」って感じになっている。レイストフは鼻で笑ってそうだったが。

 結局はガスも本音ではウィルのことを止めたい気もあるのだが、ウィルの性格を考えると止めても無駄なことは分かっているし、またウィルの運命はいずれハイキングと雌雄を決する必要があるものであるから、邪竜如きにやられていたのでは始まらない。結局はガスもウィルを全面支援するためにパーティーの面々のための武器を提供という形を取ったようです。彼らにしたら伝説級の武具ばかりのようですが、レイストフは「使い慣れている武器が一番間違いがない」という考えで、自分の武器の強化だけをガスに依頼。この辺りがいかにもプロフェッショナルです。彼の剣はいずれは「レイストフの剣」として後世に伝わるだろうとガスが言っていたが、実際にそうでしょうね。邪竜を倒して帰ってきたらレイストフも伝説の人物の一員になる。レイストフはそもそもそういう名を残すことを目的としているようなことを言ってましたね。

 

 

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