白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

葬送のフリーレン 第4話「魂の眠る地」第5話「死者の幻影」

フリーレンの旅のとりあえずの目的が生まれた模様

 毎度のことながら淡々と話が進む作品です。4話の前半は生活力の全くないフリーレンに対してお母さん化しつつあるフェルンとのほのぼのエピソード。この作品の半分ぐらいはこの手の話のような気もする。それにしてもフリーレンって、フェルンと出会う(というかハイターに押し付けられたのだが)までは1人で旅を続けていたはずなんだが、この生活力のなさでどうやってたんだかという疑問はいささかある。

     
コミックが原作の模様

 そして後半はアイゼンの元を訪れて、彼の要望に従ってフリーレンの師匠であったというフランメの手記を求めての探索。フリーレンの師匠との過去の一端が描かれるが、フリーレンもかなりの変わり者だが、師匠も相当だった模様。伝説の魔女のようだが、そもそも人間なので随分昔になくなってしまっているようである。ただそこに魂の眠る地であるオレオールの話が書かれていたので、そこがフリーレンの目的地に。今まで特に旅の目的のなかったフリーレン一行にようやく旅の目的が出来たか。フリーレンはもっと深くヒンメルのことを知りたいと考えていたので、やはりヒンメルの魂に出会えるなら聞きたいことがあるんだろう。

 

 

幻影を使う魔物を退治

 5話はまずは幻影を使って人間を捕食するらしき魔物と戦う話。フェルンは自分はしっかりしているから相手の手の内が分かっている以上はダマされはしないと自信があったようなんだが、その心の隙間を突いて現れたハイターの幻影に対し、どうしてもひるんでしまう。一方のフリーレンの方はヒンメルの幻影が現れたことに半ば驚き、半ば興味を示している。恐らく「ふーん、私はそんなにヒンメルのことを大事に思っているのか」っていう発見でしょうね。もっともそこは冷静にいきなり魔法をぶっ放し、それがフェルンを正気に戻したという展開。こういうような展開、以前に記憶がと思ったんですが、ネタはセラムンでした。あのセーラー戦士達が次々と倒れるという伝説の第45話で、相手の大事な人の幻影を使うDDガールズが亜美と対峙した時、浦和君の幻影が現れたのを見て、亜美がふっと微笑むシーンですね。ちなみにこのシーンについては、私が30年ぐらい前に運営していた「いまさらセーラームーン」というHPのアーカイブがあるので、それを参考資料としてリンクしておきます。今から見ても若気の至りのような文章ですが、正直なところ老いた私にはもうこれだけの熱量がなく、今はこんなに熱い文章はもう書けません。

www.yo.rim.or.jp若気の至りの駄文長文で失礼

 

 

アイゼンの弟子は臆病者

 完全に横道にそれてジジイの昔語りになってしまいましたが、元々このブログは与太話ブログなのでお許しを。再び本筋に戻ると、後半はアイゼンがすべてを仕込んだという弟子であるシュタルクとの出逢い。このシュタルク、ドラゴンを退けたということで村の英雄になってしまったんだが、実は本人はブルってしまって動けなくなっただけだったと。まあありがちですな。何かの偶然で英雄になっちまって、自分の実力とのギャップで悩むってのは。まあ悩むのは彼が真面目な証拠ですが。しかもどうやら修行は続けていたようだから、そのギャップを何とかしたいという気はあるよう。もっともアイゼンがすべてを教えたと言っているぐらいだから、実はかなり強いんだが、本人がそれを認識していないのではという気も。ドラゴンが立ち去ったのも、シュタルクの力量を見抜いて、こいつと戦ったらただで済まないと判断した可能性もある。

 なお彼はかなりの臆病者のようだが、臆病者の方が無謀に突っ込む奴よりも、細心にいろいろな対策を考えておくから、プロフェッショナルは臆病であるべきというようなことはゴルゴも言っている(笑)。実際に良い戦士になる奴は基本的に臆病という話もある。何も考えない猪武者は、戦士ではなくて最終的には戦死する。

 

 

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