ドンドンと暗黒落ちして救いがなくなる物語
ストーリーが暗黒落ちというか、ドンドンとダークに落ちて際限が無くなっていく。結局はアリシアは殺されたわけでなく、術の発動で街ごと覚醒勇者にされてしまって、アリシア達もそれに巻き込まれたということか。ということはヘルク達がぶっ倒していた翼の騎士の中にアリシアも混ざっている可能性があるということか? ヘルクの奥底にかなりダークなものが渦巻いていても、そりゃ当然というドシビアなオチになっている。しかも結局は術が完成してしまったってことは、クレスの自害は全く無意味だったってことになってしまう。
それにしてもアリシアがヘルクに好意を持っていることは、回りの連中も完全に気付くぐらいにあからさまだったんだが、ヘルクの方があまりに朴念仁に過ぎるものだから、そのことに全く気づいていなかった。それがヘルクがようやくアリシアの気持ちに気付き、さらに自身もアリシアに好意を持っていたことに気付いたのが最後の最後の瞬間ってのがあまりに悲しすぎるよな。まさかのこの作品での泣かされるシーンになってしまった。それとまだ今ひとつハッキリしていないのは、どうやらアリシアは最終的に覚醒してしまったようだが、その時にヘルクがアリシアの望みに従って彼女を殺したのかってところ。そうしていたらしていたで救いようがないほどの悲劇だが。
最終的にはヘルクとアンが大ボスの下に乗り込む展開でしょうか
まだこの後の展開が今ひとつ分かりません。この後ヘルクはアリシアにも言っていたように魔族のところに直行したのかどうか。ヘルクの性格からしたら城に乗り込みそうな雰囲気もあったが、そもそも誰がラスボスなのかもハッキリしていない。ラファエドの話だと庶民を犠牲にする気満々だったあの元老院の連中もまとめて覚醒させられてそうだし。それに予告がチラッと出た感じではミカロスが登場していたようなんだが、ミカロスがまだ健在なんだとしたら、彼は既に普通の人間ではなく魔の眷属のような存在って可能性がある。またあのすべての人間が覚醒するという雪の中に普通に立っていたラファエドは何者なんだってこともある。結局は黒幕が何者なのかがハッキリしていない。黒幕のように思わせていた王は、何やら単なる操り人形だったようであるし。
まあとにかくこれだけ壮絶な話を聞かされたアンは、ヘルクと行動を共にせざるを得なくなるだろうな。恐らくこれまでの経緯から、ヘルクが言っていることが全くの嘘ってのはあり得ないとアンは判断せざるを得ないでしょうから。元々アズドラは少数精鋭で本拠に乗り込んで大ボスを倒すという戦略を立てていたが、アンはヘルクと共にそのメンバーになるって展開だろうな。問題はその大ボスを倒したときに、覚醒した連中が正気に戻るかどうか。それがないなら、まさに最終的には人類皆殺しをせざるを得なくなるから。一応、以前に蛮族が登場した時には、ボスが滅んだら配下の連中は正気に戻って去って行ったが。
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