白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

SPY×FAMILY 第28話「任務と家族/華麗なるボンドマン/子ども心/目覚まし」

今回も短編集

 なんかここのところ短編集だな。原作コミックの中から、1話に不十分なエピソードを一気に短編集にして盛り込んできた印象。このような人気作品の場合は原作エピそーど゛は極めて貴重なので有効活用しないってところ。原作の方が切れてしまって下手にアニメオリジナルエピソードとか加えると、原作世界と不整合起こして作品が空中分解するって危険が常にあるから。映画ぐらいになると準備期間が十分なので、オリジナルエピソード作っても原作と矛盾が生じないように原作者と調整する余裕はあるが。実際に今まで、人気作になったせいでアニメオリジナルエピソードを組み込んだ結果、それが原作と矛盾してしまって後で大惨事って例はいくつも見てるから。例えば死んだことになっていたキャラが実は生きていたパターンでアニメに再登場させ、最後はもう一度改めてトドメを刺したら、原作の方が実は生きていた設定を使ったり。

     
つい先日、最新12巻が発売になったところです

 今回、まず最初の話は変人ユーリ君の物語。彼の価値観はとにかく「姉さん、姉さん」で異常なレベルのシスコンから端を発しているんですが、そこから「姉さんがいるこの国に害をなす悪党は許せない」とそれが秘密警察で働いている強力な動機になっている。ただ基本的に「姉さんが大事=家庭が大事」であって、家族を持っている敵には一応は若干の情を持ってしまうというところがあるということが分かるというエピソード。

 

 

後は与太話三連発

 2話目は完全な与太話ですね。ただボンドマンに限らず、やけに女性にモテモテの主人公キャラは多いですが、それが度を越えるとこうなっちまうって話ですな(笑)。元々スパイのくせにとにかく女を口説かないと始まらないというパターンは、007が元祖でしょうか。あいつなんて、任務のために女を口説いてるんだが、女を口説くために任務を使ってるんだか分からないような奴だから。後は女好きで有名なのは、別名「タラシのカーク」ことスタトレのカーク船長でしょうか。たとえ相手が宇宙人だろうと、コンピューターだろうととにかく美女型だったらまずは口説くという天性の女たらし。しかもそれが事件解決の突破口になるってパターンだから。いかにも甘い二枚目のシャトナーのカークと、それに対して「非論理的です」と片眉を上げるニモイのスポックの凸凹漫才があの作品の肝でしたが。

 後の2つは完全にショートショート。半端時間を埋めるネタですね。ロイドは常にアーニャの予測を超える行動に振り回されていますが、今回も「子供の考えは想像がつかない」という話。まあデパートの屋上にあるタイプのああいう遊具には子供は惹かれるものです。それにしてもあのパンダかなり高性能です。私が子供の頃の遊具は、あんな動くんでなくてその場でガタンゴトンと揺れるだけでしたから。あんな歩くんなら私でも乗りたいわ(笑)。なおプールのエピソードは・・・良い子は真似しないでください。で、目覚ましに関しては・・・まあお約束ですね。ちなみに朝は私もダミアン君よりはアーニャに近い方です。今でも毎朝、起床時間が来る度に「ああ、サラリーマンなんて因果な商売は辞めたい」と毎回思ってます(笑)。

 

 

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