冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた　第3話「おかえり、アンジェリン」

無双のジジババ復帰でさっくりと魔王を倒しちまった

　魔獣の大量発生に急遽OB、OGがかき集められたようだが、こいつらが元Sランクとかで、完全に「お達者倶楽部(今時の若者に通じんネタだ)」。マッチョ将軍とか、特性の槍を振り回すジェダイの騎士に毒舌な魔法使いか。しかしこの連中、現役の若者よりも遥かに実力が上の奴等ばかり。しかも今は完全に事務屋の頭領みたいなギルドマスターも元Sランクか。結局は人手不足だからと自分で偵察に行っていたギルマス。その結果、どうやら魔獣大量発生の原因は魔王の出現らしいから、この際魔王をやっちまおうという話に。

原作はライトノベルでコミックも出ているってパターンらしい

　しかしいざ戦いが始まったら、このジジババが魔王級だったと・・・。なんか「筋肉は全てを制する」って感じだな。ジジイ共が大活躍して、最後はアンジェリンが魔王を苦戦しながららもあっさりとやっつけちまう・・・。魔王ってこんなに簡単にぶっ倒れて良いのかな? どうも私のイメージにあるラスボスとしての魔王とは魔王の意味が違うようだ。毎度感じることなんですが、この作品における戦いについては「苦戦」って言葉が存在しないんですよね。とにかくヒロインを始めとして無双すぎる奴がいるようで、戦いってよりも一方的な蹂躙。

ようやく里帰りだが、話の進む方向が見えん

　とりあえず魔王には黒幕がいたみたいですから、こいつが後で話に絡んでくる(んだろうか? 話の尺を考えたら、匂わせるだけで全く関与せずに終わる可能性も)だろうけど、それは今後の話だろうな。まあありがちの展開としては、ベルグリフが片足を失うことになった経緯にも、そいつがかんでいる可能性も。

　まあそれはともかくとして、とりあえず魔王をサクッと倒してしまったことで、アンジェにもようやく余裕が出来て、第3話にして始めて里帰りすることが出来ましたと。本当にこの作品って、核は単なるファザコン娘の物語だわな。もっともこのファザコン娘のスペックが普通ではないってだけで。それにしても目下のところ、話がどっちに転んでいくのかが全く見当が付かん。親父もいつまでも田舎に引き籠もっているだけでなく、その内に話の核心に引きずり出されるんではという気がするんだが。