闇の戦士と遭遇、暴走しかけるヘルク
帝国へ急ぐヘルク一行は、あえて危険を冒して滅びた二つの国を突っ切るコースを選ぶが、地図屋の親父に警告された「闇の戦士」に遭遇してしまうという展開。いくら攻撃してもすぐに回復する闇の戦士に苦戦するヘルク。しかし彼と戦っている内にヘルク自身が暴走モードに。そこに垣間見えた姿にアンは戦慄するという展開か。
ここでヘルクが暴走しかけたという時点で、闇の戦士を捕らえている闇のパワーがヘルクの天敵であるということがハッキリしてきた。やっぱり今人類を支配しているパワーもこれなんだろう。で、ヘルクが人間滅ぼそうと言った真意はやはりこの邪悪な力から人類を解放したいということなんだろうな。ヘルクが弟を殺害したという話と、ヘルクが仲間に手を出そうとする敵には強烈な怒りを持つということも根底につながる事件がありそうだということが見えてきた。
闇の戦士の悲しき過去
結局はこの闇の戦士というのはかなり悲しい過去を持っていたことが判明。仲間を救うためにあえて自らを滅ぼす可能性の高い闇の力を自ら手にしたと。しかし守りたいものを守り損ね(と自分では思っている)ついには自身も理性を失って闇の力に支配されたバーサーカーと化したと言うことか。それがヘルクと戦ったことで闇の力が弱まったところで、ピウイが歌った故郷の唄で理性を取り戻したと。しかしその理性を取り戻したと言うことは、自らの滅亡をも意味することであったわけか。
まあ予想通りの展開ではあるが、ピウイに唄を教えた吟遊詩人が闇の戦士の妹であり、彼が命がけで守ろうとしていた者ということに。彼は妹を守れなかったと思っていたが、理性を失いそうになりつつも妹やその仲間たちを守ることには成功していたと言うことか。悲しい話だな・・・まあ泣けるわ。お約束の定番だけどね。ヘルクが最後は「さあ」とアンとピウイにその場を去るように促したが、最後の瞬間は二人だけで迎えさせようという配慮です。ヘルクって結構遠慮がなくて無駄に押しの強い性格に見えるが、こういう時の細かい気遣いとか意外に普通にするんですよね。だから暗黒面が垣間見えない時は「普通に良い奴」すぎてアンの戸惑いにつながってるんだが。
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