白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

魔王学院の不適合者II 第10話「憎しみは過去に」第11話「その宿命を断ちきるために」

何か七魔皇老の雑魚感が半端ないのだが・・・

 過去を把握して必要な種は蒔き終えて現代に戻ってきた魔王様。早速不遜なる偽魔王を成敗するべく本拠に乗り込むことに。アヴォス・ディルヘヴィアは七魔皇老を従えて混血の迫害を実施中。それにしても七魔皇老って本来はアノスの直臣の有力魔族のはずなんだが、前作でもアヴォスに取り込まれた挙げ句にアノスに楯突いて瞬殺されてたし・・・なんかこの作品では一番雑魚感が半端ないのがこの連中。

     
原作はまた進んでいるみたいですね

 で、今回はアノスが2000年前に仕込んでいた合い言葉で、覚醒した連中が一斉蜂起で形勢大逆転。ここでまた七魔皇老連中が学生相手に抑えられてるんですよね。さすがに混乱があって本来の能力を発揮出来ていないと一応のフォローは入れているんだが、「やっぱり七魔皇老って単なる雑魚じゃん」と確信させることに。そもそも七魔皇老なんて言っているけど、実際はいつも出てくるのはメルヘイスぐらいで、後の連中は後で「ワワワッ」ってコーラスやってるぐらいの存在感のなさだからな・・・。もう「七魔皇老」なんてご大層なネーミングでなくて、せいぜい「ジジイ七人衆」か「メルヘイスとその他6人」で良いんじゃって思うわな。

 

 

慈愛の魔王様はパワーアップしております

 とりあえずこの覚醒の時に2000年前に転生した勇者の一族の少年と、彼を殺そうとしていた魔族の男が共闘するってのが、まあ泣かせ処ですかね。2000年を超えての恩讐の彼方にってやつで、まさに慈愛の魔王様の人徳のなさせる業ってやつ。それにしても人間から魔族に転生してくる奴が多い気がするが、まあ人間界の方は結構あれな状態(だからこそ勇者カノンがあんな小細工をする必要があった)になってたから、そりゃ慈愛の魔王様を慕って魔族に来る奴が多いか。

 そしてアノスは精霊王と対決・・・するまでもなく、シンは最初から全面降伏です。何だかんだ言っても魔王様には逆らえない。叛逆したとか口では言いつつも、心の底は魔王様に対する敬愛の情で一杯。シンはどうやらアノスに裏切り者として処分されるつもりだったようだが、当然ながら慈愛の魔王様はそんな気などサラサラない。「我が君はより強く、厳しく、優しくなられた」などとシンが言っていましたが、父の愛にさえ目覚めた魔王様は最早慈愛の化身となっているようです。

 

 

雑魚神を一蹴して偽魔王の成敗に

 で、いよいよここで黒幕だったはずの天父神ノウスガリアが登場するのですが、本作の神って態度がでかいだけで雑魚です(笑)。そもそもノウスガリアって、一番最初に登場してきた時からアノスに散々瞬殺されてますから。今回なんて「貴様如きオレが相手するまでもない」とばかりにシンに丸投げ。シンは遺憾なく嫁の敵討ちを。もっともその嫁自体はドサクサ紛れに戻ってきましたが。やっぱりリィナがレノだったか。まあ見え見えのお約束展開ですが、戻ってくるまでにもう一山あるかと思っていたらやけにあっさりと戻ってきました。なんかシンとレノの「ラブラブファイヤー」に一方的にやられる神。そもそも「その愛は神が与えた」なんて言ってたが、こいつが一番愛から遠そうだからな。「愛などいらぬ、愛などいらぬ!」と聖帝サウザー様のように吠えても似合いそう。

 神は不滅だとのことなので、それなら根源を消滅させなくて粉砕しちまったら再生出来ねぇんじゃねぇのとあっさりやられちまいました。で、残るは神がでっち上げて偽魔王なんだが、こっちはレイが既にミサを救い出してました。やはりレイも元々勇者なんですから、ここらで格好付けないと。後は慈愛の魔王様がミサが残れる形で偽魔王をボコるんでしょう。何しろ世の中の因果律も理も、オレに理不尽を強いることは許さんという超無双のオレ様主人公なんで。次回で力技の大団円に持ってくるんでしょう。

 

 

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