白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

スプリガン 第8話「狂戦士(後編)」

巨大ダニーと格闘戦する超脳筋御神苗優

 さて先週から引き続き、鋼鉄製の巨大ダニーと肉弾戦というあり得ない戦いを展開するスプリガンこと御神苗優君ですが、とりあえずオリハルコンは通用することを確認したところまでは良かったが、肝心のそのナイフを奪われたままという状態になってしまいます。

     
コミック自体は結構古典作品の雰囲気がある

 なお私は前回「対人レーダーのようなものは装備してなくて、基本的に有視界戦闘か」なんて言ったんですが、対人レーダーどころか生物センサー装備していたようです。生きてる限り感知とのことですから、逃れるのは死体しかないという救いのない設計です。こりゃ最終的には開発者も持て余したのではという気もしないでもない。まあ何らかの自爆装置が装備されているようだから、それを起動する裏コマンドとかはあるんだろうけど。

 また目をつぶしたり塞ごうにも、あの超高温レーザーの発射口が近くにあるから、それも容易ではない模様。正面から狙いを付けていたら直ちにレーザーでチュドンだし、目隠しの類いを使っても生物センサーがあるのなら丸見えだし。つくづく悪意に満ちた設計である。さらに落とし穴に落としても飛行能力まで持っていた模様。こんなもの実際に開発出来たら、プーチンが直ちにウクライナに投入するだろうな。確かに優が言うとおり、こんなものを開発する人間の悪意が一番恐ろしい。

 

 

ダニーを倒して真のバーサーカーの称号を得た優

 しかし一番驚いたのは、どうやらあのマッドなジジイが瀕死でまだ生きていたってこと。まあ軍人姉ちゃんが隔壁閉じるのを妨害している奴がいるって言った時、「あっ、もしかしてあのジジイ生きてたのか?」と思いましたが、そうだったようで。もう頭がさらに狂っていて「どうせ死ぬんだったら、この災厄を表に解き放って、自分の考えが正しかったことを世界は思いしれ」というような自爆テロリスト思考になっている。恐らく今まで「アホな説を唱える頭のおかしな奴」と学会内でも白眼視されたというような過去もあるんでしょう。もうマッドサイエンティストの鑑のような奴です。しかしここまで狂った相手だったら、軍人だったらいきなり迷わずチュドンなんだが、彼女は軍人と言っても本職が科学者だからそこまで非情に徹せなかった(というか、もしかして人を撃ったことがないのか?」)で躊躇っている間に自分も撃たれた模様。

 結局は優はダニーをシェルターに誘い出して決着をつけたと。その方法は蒸気配管を打ち抜いて蒸気で目隠しした上で超接近戦で頭部をザクッですか。しかし視覚はともかく生態センサーもそれで攪乱出来たんだったら、それは単なる熱センサーだったのか? まあなんにせよ、頭部が弱点で良かったねってところだな。もし中枢が身体の中心にあったらお手上げだったところ。また昆虫みたいに明確な中枢を持ってなかったり。

 その挙げ句にダニーの自爆の業火の直撃を躱しながら、出血多量で死にかけていた軍人姉ちゃんに適切な応急処置を施し、自分はそのままズタボロの状態で高校の体育祭に駆けつけてリレーのアンカーか。まあ人間離れした高校生だわな。作中でも言っていたが、バーサーカーの名にふさわしいのはこいつの方だわな。

 

 

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