白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

スプリガン 第6話「帰らずの森(後編)」

結局はオカルトか・・・

 うーん、結局は古代の王の怨念を鎮めるという単純なオカルトものになってしまったな。確かに本作の主題である古代文明の遺産もオカルチックではあるのだが、怨念や霊魂の類いは別次元のオカルトなので、正直なところそれが正面に出てきたら興醒めする。

     
コミック自体は結構古典作品の雰囲気がある

 それも古代王の怨念がこのような形で森に影響を与えたのは、それこそ超古代文明のソーマの影響だとかの説明や関連がつくのなら救いがあったのだが、何もその関連なしに古代王の怨念が出てきて大暴れした挙げ句に勝手に鎮まってしまって、何やらものすごい肩透かし感があるのだが。結局はソーマとは直接関係が無く、古代王の怨念が染みついている森に、あの坊さんが騒乱の元になるソーマのレシピを持ち込んで隠したが、自身は古代王の呪いに巻き込まれて脱出できなくなり、さらにはソーマの噂が次々と探検者を呼び込んで呪いを強化させてしまったと。

 

 

一応は科学っぽくみせるぐらいは必要では

 あの芳乃の特殊能力にしてもイタコですか。もう本作の場合はそういう次元のオカルトは出さない方が良いと思うんだが。オカルチックなのはあくまで古代文明遺跡の話であって、それに対抗したりするのはあくまで科学(たとえ論理的には滅茶苦茶なものであっても)という枠はめとかないと作品がグチャグチャになる危険がある。それこそ作品中に陰陽師が登場して・・・ってことになりかねんから。まあ既に超能力者は出て来ているが、一応はあれはアメリカでの科学実験の結果というなんちゃって科学ぐらいはバックグラウンドにおいているので。

 まあそういう小難しい話を抜きにしたら、例によっての小気味よいアクションで内容自体は悪くはないんだが・・・。ちなみに最後はソーマのレシピは分かったが、その材料が調達不能か。まあ良くあるオチだ。その植物が絶滅していても、その中の何の化学物質が鍵かが分かっていたら合成も可能なのだが、単に植物指定されているだけなら推測のしようもないな。もっとも本当にその植物使ったら不老不死薬出来るとなったら、その植物の生育環境とかから推測して、あらゆる化合物を試してみるなんて可能性もあるが。不老不死薬が本当に可能だという確信があるのなら、多分全世界の製薬メーカーがそのぐらいはやる。もっともさらに現実を言えば、古代にそのような不老不死薬と伝えられているものって、実は蓋を開けてみたらせいぜいは超強力滋養強壮薬程度だったってオチがありがちだが。

 

 

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