白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

スプリガン 第3話「ノアの方舟(前編)」第4話「ノアの方舟(後編)」

ノアの方舟を巡る攻防

 うん、本当に古いタイプの作品だな。しかしそれだけに私にはやっぱりシックリくる。例えば「俺、結婚したんだ。この任務が終わったら新婚旅行だ。」ってのが絵に描いたような死亡フラグになっている。今時はこんなコテコテな死亡フラグ使わんよな。むしろ「それ言ったら、お前死ぬぞ」とネタにされるぐらい。

     
コミック自体は結構古典作品の雰囲気がある

 今回は優君の少し危ない同僚が新登場です。しかし獣化能力って・・・こいつはゾアノイドか? と言ってもマイナー作品過ぎてほとんどの奴はネタが分からんよな(笑)。この作品もそもそもは古い作品が未だに終わっていないのだが。

     
こちらがネタ元です

 今回はノアの方舟がテーマだったが、結局は方舟とはテラフォーミング装置だったって? だけど地球上にテラフォーミング装置なんて必要ないと思うんだが、何で古代文明がそんなもの作ったのかが一番の謎だな。

 

 

結局敵は厨二でした

 敵は人工的に作り出した超能力者というオチでした。しかし超能力者って魔法使いと同じで実は作品中に登場させるのは危険なんだよな。あまりに無双になりすぎて作品を破壊しかねないから。だから大抵は能力に限界を付けるもの。特に敵としてこれが出てきたら普通だと主人公がつけ込む余地がなくなるから話が成立しなくなる。と言うわけで今回の敵も能力に限界があって、能力切れになりかけたところを優がつけ込んで大逆転したということに。まあありきたりの展開ですな。それにしても優がいきなりプチッとつぶされてたらそれで終わりだったのですが、そこは坊やがかなり尊大な性格のために、いささか手加減をしていたということで。

 しかし実際にはこいつの一番の弱点は精神の弱さだったな。どうせ自分も長くないんだから、人類滅ぼして地球の生命をやり直そうなんて発想、超厨二発想ですな。結局はかなりショボい動機とショボい目的だったが、その内容が超迷惑だったと。まあ昔からあるパターンではあるが、最近はまたそういうのが流行かな。宇宙を股にかけた長年の戦争の原因が単なる親子げんかだったとか、人類補完計画なる壮大な迷惑計画の根っこは単なるヘタレ親父と息子の喧嘩だったとか、思わず肩が落ちそうになるようなドッチラケオチが最近続いてたからな。だけど今回のだって、「彼女に振られたから無差別殺人して死刑になろうと思った」っていう京王線のジョーカー並のヘタレだよな。結局は。

 

 

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