奇妙な一家が誕生してしまいました
本当に見事にお約束を辿る作品です。一騎がミリの母親を捜索したところ、とりあえずは発見。しかし実際に訪ねてみると、その母親はミリの面倒を見る気など毛頭なくて既に厄介払いしたつもり。挙げ句がクソ男が付いているので、ミリを無理矢理に返しても虐待などに合いそうなことが容易に推測がつくという。こりゃもう既に父性が発現してしまった一騎としてはミリを母親に返すわけにはいかない。
一方、何だかんだで振り回されていた零の方も、振り回されている内に抑圧していたはずの父性が発現してきて、ミリを手放すことに心理的な抵抗が生じ始めている。とうとう「一騎パパ」に加えて「零パパ」も登場してしまった。というわけで、何だかんだでこの凸凹コンビがミリを養うしか仕方なくなりましたって話。もっとも仕事柄子持ちでどうするんだろうね。いっそのこと乳母車にミリを乗せて「子貸し腕貸し仕り候」の幟でも立ててゴロゴロ行くか? もっとも今の時代だったら一発で不審者でしょっ引かれるけど。
と言うわけで今回はお仕事の方はなくて、この謎家族が誕生する必然性ってところの話だったようです。そして一騎や零の過去についてもかなり壮絶なものがあったことを匂わせてきた。その辺りもオイオイ語りながら話を進めてくんだろう。しかしよくよく見ていたら、この謎の一家、今時増えてきているゲイカップルに見えてきた。恐らく外から見たら明らかにそういう風に見られるだろうな。
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