ミリ、保育園に通う
ミリを引き取らざるを得なくなったが、天真爛漫な小悪魔に振り回されてヘトヘト、しかもこのままじゃあ仕事が出来ない。どうすりゃいいんだとなった時に思いついたのが「そうだ保育園に行かせよう」か。まあ共稼ぎ夫婦だったら当たり前の事なんだが、こいつら別に共稼ぎ家庭ってわけじゃないから。ただ見方によっては今時のゲイのカップルに見える。
実際に最初に面接を受けた保育所では大いに不審がられたけど、なぜかパパが二人というシチュエーションも次の保育所では「いろいろと事情が」で片付いてしまった。どうやらこの保育所はLGBTにも理解のある先進的な保育所だったようだ。ただ保育所の方はそういう方針でも良いんだけど、他の園生のママさん連中はそういうのを訝しまないんだろうか? なんてこと考えますね。実際には保育所なんてところはママさん同士の軋轢がすごいなどと聞きますから。
新米パパさんのスキルアップ話でした
しかし保育所のことなんて分かっていない一騎と零はてんやわんや。とりあえず「社会のことは分かっている」という一騎の考えで「最初に馬鹿にされてはいけない」とミリの衣類や所持品を高級ブランドでガチガチに固めたようだが、それが徒になってミリは他の園生から浮いてしまってスルーされることに。まだいじめられなかっただけマシってところか。まああの保育園はあまり高級住宅街の子弟が通っているところではなかった模様。一騎の感覚は完全に的外れってわけでなく、高級住宅街のセレブ子弟が通うような保育所だったら、そういうのでのマウンティングってすごいって言うし。
で、ミリが浮いていることを保母さんから聞いた一騎たちは、ママさんたちお勧めという「西松屋」へ(名前変えてあるけど、あからさまに西松屋だわな)。そこでママさんも納得の価格の商品を大量に仕入れ、無事にミリも庶民の服装になってお友達と溶け込むことが出来て目出度し目出度しって話。
なんか今回は完全に「新米パパさんの子育て奮戦記」になってたな。これからは「子供の保育所からのお迎え時間気にしながら仕事する殺し屋さん」になるのか。
前話はこちら