白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

転生王女と天才令嬢の魔法革命 第3話「憧憬と追憶の虹霓魔剣」

王女様は相変わらずです

 突っ走っている王女様が、今回は愛しのユフィリアのために専用装備を開発するというお話。開発したのは魔法力の高い彼女のための魔法の杖だが、魔力を込めることで剣にもなるという優れもの。キチンと動作することを確認して(どうも彼女の発明品は爆発することが多いような・・・)安心したアニスは、徹夜の疲れが出てユフィリアのひざの上でスヤスヤという美しいシーン・・・これがアニスが少年なら美しい愛の風景だが、やっぱりこの作品の場合は百合だよな。殊更に百合要素を強調しているわけではないが、やはり潜在的に百合要素はあるな。あまりこれが正面に出てくるようだと私はパスだが。

     
原作はコミックのようで

 にしてもアニスの台詞回しがことごとく千束と被って、二人の組み合わせがリコリスに見えて仕方がない。要するにああいうキャラの場合の台詞回しとしてああいうのが今時の若手声優のお約束ってことか。ちなみにアイテムを取り出す時だけ、明らかにドラえもんのパロ要素を入れたんだが、あまりに露骨にやると問題が出たり世界観と齟齬を来したりするから抑え目だったような。

 

 

悪役令嬢にされちまったユフィリアはどうなるやら

 後はユフィリアが王様から呼び出されて事情聴取だが、結局は王様は我が息子のアホさにガッカリするだけのことになったようです。どうもあの馬鹿王子は、遅れて来た反抗期だった模様。まあ彼には彼の事情はあるでしょうが。普通に考えたら、まあ王家に生まれたせいで結婚相手まで選ばれるという窮屈な環境に対する抵抗に、結婚相手としてあてがわれたユフィリアが、あまりに優秀すぎるが故に彼にとってはことごとく劣等感を抱かされてしまう相手で、好き嫌い以前に苦手意識が出ちまったんだろうという気はする。彼は明らかに無駄なプライドが高そうだから。それと多分姉貴があまりに奔放で挙げ句に王位継承権放り出してしまうような奴だから、彼は彼なりに「自分は王位継承者としてしっかりしないと」というプレッシャーはあっただろうと思うし。

 結局のところユフィリアの方も親から命じられた使命として、将来の王妃たるべきと励んでいたがアルガルドに対する愛情は全くなかった模様。いかにも優等生タイプらしき反応だが、そういうところもアルガルドとのズレになったんだろう。もう少し弱点みたいなところもさらして、アルガルドに対して「助けてください」というようなところがあったら、あのタイプの男はグッと来た可能性があるんだが・・・。

 一つ気になるのは、アルガルドはユフィリアがレイニに対して嫌がらせをしたと信じ込んでいたようで、彼の取り巻きもそれに追従して「正義は我にあり」と完全に2チャンネラー化してたんだが、それがアホのアルガルドの一方的な思い込みならともかく、レイニがそうなるように誘導したんだったら、彼女って一番の悪党で野心家。これからこの作品の悪の黒幕になる可能性があるっこと。目下のところでは、彼女は巧みにヒロインの座をゲットして、ユフィリアはいわゆる悪役令嬢の立場にされちまったってこと。実はレイニも転生者で、この世界で少女ゲーでウハウハしようと考えていたってオチなら、何となく理解できなくはない。また最近はそのヒロインタイプが真の悪で、悪役令嬢の方に転生してしまった主人公が逆転を目指すってのもなろう系の一つのパターンになっているようだし(このタイプの作品は私は興味ないので見ないが)。

 

 

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