便利屋斎藤さん、異世界に行く 第2話「斎藤さんができること」
相変わらずのショートエピソードの連続ですが、一応それでも全体でつながっているような展開になってきましたね。確かにそうでないとポンポンと視点が変わったのでは物語が散漫すぎて印象に残らない。
で、何だかんだで斎藤さんの存在価値と、他の面々との関わりなんかを描いていってました。まあ序盤はとにかくキャラを深めて確立する必要があるので、そういう点では正解です。斎藤さんがこの世界に飛ばされた経緯はまだハッキリとしませんが、彼がこの世界で自分の居場所を確保しつつあるということと、奥手のラエルザの何やらいじましい反応やら、一癖あるラファンパンがあそこまで金に執着する必要がある理由とかなんかのツボをかなり網羅してました。後は出てくるとしたらモーロックの過去の武勇伝でしょうか?
形式はやや奇妙ですが、予想外なほどにコテコテに王道の異世界ファンタジーになっています。もっとも彼らは特に魔王を倒す云々とかの大目標があるわけではないので、典型的な異世界日常ものでしょうか。もっともそれだけにストーリー展開が退屈になってくる危険はあり。
アルスの巨獣 第2話「契約の儀式」
何かナギモリ(薙守?)とカンナギ(神薙?)という専門用語(笑)が唐突に出てきましたが、要はクウミは何やら特殊能力を秘めているのだが、それをコントロールして引き出すにはナギモリであるジイロにしか出来ないってことか。何か一番安直な見方をしたら変身ヒーローみたいな展開を始めた。
一体、マックスでどのぐらいの力があるのか、またその限界や弱点などはって辺りは不明なんだが、とりあえずあの巨獣とまともにやり合えるのは彼らぐらいしかいないってことのようだ。まだ世界設定が全く分かっていないので話の先がまるで見えないんだが。なおクウミは改造人間に類する存在のようだから、通常のカンナギよりもさらに能力値が高いという可能性はありそうだな。
まあその辺りの詳細はムスカ大佐・・・じゃなかった、メザミでしたっけ? あの冷血男。彼が全て知ってるんでしょうけど、今のところはやけに思わせぶりな態度ばかりで焦らしまくってますね。彼がラスボスというか、全ての黒幕ってところでしょうけど。まあ普通に考えると、目指しているところはムスカやレプカと同じ線でしょうというのは何となく推測は出来る。
目下のところ滑り出しはマズマズだが、これからストーリーの行き先とかが見え始めてきた時にどうなるか。そうなった時に一気に陳腐な話になる可能性もあるのでそこらがまだまだ不透明。
ノケモノ達の夜 第2夜「邂逅」
ウィステリアの兄貴であるスノウとの接触はもう少し先なのかと思っていたのですが、あっさりと接触してしまいましたね。そしてウィステリアがマルバスに唆されていると考えたスノウは、マルバスに戦いを挑むが・・・結局はあっさりと負けてますね。その挙げ句にウィステリアが心からマルバスと一緒にいたいと思っていることを知って、心の方まで折られてしまった模様。
とりあえずスノウがしばし時を稼ぐことは約束したが、いずれはマルバス達も騎士団から追われるのが確実のようです。一方でマルバスの同類も現れてと何やら話が動いてきました。結局はウィステリアとマルバスの逃避行物語になり、そこに今回出てきたダイアナとナベリウスなんかも絡んでくるんでしょうか。
それにしてもこの作品に登場する悪魔って、単に存在しているだけで、殊更に人間に対して悪意を持っているという雰囲気でもないですね。それに対してむしろ悪魔討伐の騎士団の方が狂信的な動機を持っているような気配がある。マルバスが騎士団の刺客を撃退しながら逃げ回る話になるのかな?
まあ主眼はウィステリアとマルバスの関係でしょうが。マルバスはウィステリアと接することで、今まで体験したことのない感情を抱いており、それ自身を面白いと感じているようですが。最終的にはこの悪魔が段々と人間に近い感覚になってくるんだろうか?
人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 第2話「最強パーティー結成? サバイバーズ!」
前回全く語られなかったカランの過去ですが、どうやら彼女は他のパーティーメンバーが全滅した中での唯一の生き残りらしいという話が登場しました。その過程で彼女にとってはかなり苦い出来事があったというところでしょうか。
で、今回は普通にお約束ガチガチの、初めてパーティーを組んだ4人が初ダンジョン攻略に向かい、そこで軋轢なども生じながらもお互いの理解を深めてパーティーとしてまとまっていくという過程を描いております。
自然にニックがリーダーのような形になっていますが、その辺りは冒険者としては彼が一番キャリアがあるんでしょうか? ティアーナは魔法の実力は結構あるようですが、全く実戦経験はないようですし、それはゼムも同様の模様。カランは冒険者経験があるはずですが、まだまだ全てが明らかではないようです。
ただこういう話になってくると、元々の彼らが人間不信という設定がどうでも良くなっていて、単に普通のパーティーの普通の冒険物語になっていっています。なお最初にこの4人が世界を救う大偉業を成し遂げるというのはアナウンスされているわけですから、そう考えるほぼ一本道ストーリーになるような気が・・・。正直なところニックのドルオタとかの特異な設定が今後に生きるのか、それともどうでも良いのかがよく分からん。しかしここまでの話を見ている限り、初期設定は結局は有象無象の中で奇をてらうためのもので、話を進める上では全くどうでも良いことになっているような感じを受けるな。
HIGH CARD 第2話「MAKE A CHOICE」
やっぱりフィンはクリスによって仲間に引き込まれるようになったようです。とりあえず特殊な能力を持つカードを集めるということが目的であると言うことと、敵に当たる組織の存在など話の背景の大体のところが出てきました。こうなったら後はフィンとクリスの凸凹コンビが、カードを求めての冒険活劇って辺りがこれからの展開か。
まあ結構古典的なアクションものになりそうな感じではあります。どこかで見たことがあるようなお約束タイプのキャラばかりですが、それだけにキャラ設定としては無難でよほど無茶に奇を衒うことをしない限りはストーリー的に破綻するってこともなさそうだ。となるとこういう作品のポイントとしては凸凹コンビのやりとりの愉快さとアクションの小気味よさになりそう。
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