白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

後宮の烏 第12話「兄妹」

急転直下の展開

 温螢を探して鵲巣宮に乗り込む寿雪であるが、やっぱり高峻は同行か。本当にグイグイ来るな。結局は鵲巣宮の主である鵲妃は最愛の兄を落馬の怪我が元で亡くしており、その復活を寿雪の元に依頼に来ていたと。その心の隙間に封宵月がつけ込んで、傀儡として鵲妃の兄っぽいものを復活させたと言うことか。しかしこの傀儡、どうやら動作に血液が必要なようで、ついには自ら人の血を求めて次女を殺害するようなゾンビになっちまったってことか。

   
原作はコミックだと思っていたら小説なんですね

 で、結局は鵲妃はそのゾンビの餌食となってしまって最期。あれを兄だと思い込もうとしていたんだから、まあ完全に頭が壊れてしまっていてもうこの時点で救いようがなかったのだが、この事件は根っこが優しい性格である寿雪にドーンとのしかかるようです。「あの時に自分が無碍に追い返したから・・・」と自責の念に駆られているようですが、そもそも死者の復活なんてことは不可能なことですから、「出来ないことは出来ない」としか言いようがなかったわけですが・・・。どちらかと言えば鵲妃の心を弄んだ封宵月の方が悪党だったと言うべきで。

 と言うわけでこの悲しい兄妹の事件があったことから、今回のサブタイトルは「兄妹」なんですが、どうやら実はそれだけじゃなかったという展開です。

 

 

封宵月との対決

 やっぱりこのことで寿雪は本音ではぶち切れたのか、高峻を送ってから単独で封宵月に戦いを挑むことに。しかし確かに寿雪は術は心得ているが、剣をとれるわけではないので案の定封宵月は接近戦を挑んできました。まあ当たり前だわな。そして寿雪の危機を察して飛び込んでくる高峻。見事なまでの白馬の王子様だが、王様が自ら最初に飛び込んできたらダメだな。護衛の連中も大変だ。

 で、ここで封宵月がペラペラ喋ったところによると、この国の建国神話に関わる何とかニャンニャンってあの怪鳥が、封宵月言うところの烏で、東の方の国(怪物ランドか?)で禁忌を犯して追放された封宵月の中身の妹だとか。と言うわけで今回の「兄妹」はこっちのことも指していた模様。そしてその烏は烏妃の中に封印されていて、徐々に弱らされてもう正気を失っているとか。で、こいつが時折暴れるから寿雪が苦しんでいたらしい。封宵月はそんな状況になってしまった妹を葬るために、まずは器である寿雪を殺す必要があったってか。

 そして封宵月自身はこれも傀儡の一種だから実際不死。で、こいつを破るには何やら配下を使用する必要があるということで、ここで今まで何のためにいるのかが不明だったあのデブ鳳凰が突然に武器を供給という怒濤の展開です。しかし寿雪がこれを使えると気付いたのは、封宵月が余計なことまでペラペラ喋ったからなんですが・・・。妹は狂ったようですが、兄貴はひたすら口の軽いバカ兄貴なんでしょうか? 呆気なくやられてしまって、結局は単なる「バカ兄妹」の物語なんではという少々ズッコケオチです。

 

 

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