相も変わらず高峻はグイグイです
相変わらず高峻は寿雪に対してグイグイ迫っているようですが、それは寿雪にはかなり戸惑いの原因となっているし、回りから見ても「オイオイ、そんなことで良いのか?」という疑問を持たせることにもなる。薛魚泳なんかも「情けは愛とは違う」と寿雪の側に釘を刺したようだが、そもそも釘を刺すなら高峻の方に刺すべきところ。それにここまで来たら高峻の動機が本当に「情け」だけなのかがかなり怪しい。まあそう感じたからこそ、薛魚泳は寿雪の方に拒絶するように促したのかもしれないが。
ちなみに高峻の気持ちがそもそもは情けから発していて、情けと愛は違うというのは事実だが、往々にして情けが愛につながるというパターンも多いということ。あからさまに高峻のその展開に行っている。まあ情けから発した愛はうまく行かない場合が多いともいうが、高峻の場合は情けから発して寿雪に深入りしている内に、寿雪の性格に惹かれていっているという面も大きいからな。
何だかんだ言いながら、寿雪って本質的にお節介であり優しい性格なんですよね。だからこそ先代から世間と距離を置くように仕込まれていたようなのだが、グイグイ来る高峻のせいで必要以上に世間と関わり合いを持つことになったせいで、寿雪にとって「守りたいもの」が増えすぎた。これは寿雪にとって重荷でもあり弱点ともなるもの。寿雪はそのことを十二分に自覚してるようだが、今更引き返すことも出来なくなったという状況ですね。
いよいよ敵が明らかになってきて、決着の時は近そうですが
で、ここに来て寿雪を狙う敵の正体が見えてきた。結局は寿雪は敵の動向を見定めるために温蛍に調査を依頼するんだが、気がついたら温蛍自体が寿雪にとっての「守りたいもの」に入っていて、戻ってこない温蛍のことを心配してオタオタする羽目になってしまった。本来はあの手の密偵は使い捨てで、任務中に命を落とすことなんかも考えとかないといけないんだが、それが出来ないのが寿雪の優しさであり甘さでもある。
どうも温蛍が気になる寿雪は本拠に乗り込むようですが、そこには封宵月が待ち構えてるんだろうか。サイキックバトル展開か? もっとも寿雪はサイキックバトルだったらいろいろ術を持っているようだが、相手が単純に剣を抜いて飛びかかってきたら対処法がないような・・・護身術の心得まであるようには思えんから。ヤバくなった時に高峻自らが飛び込んできて、寿雪がいよいよ胸キュンしちまうって展開か?
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