白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

転生したら剣でした 第11話「召喚したら魔狼でした」

フランに迫る危機

 師匠と切り離されたことでスキルや魔法の大半が使えなくなってしまって危機的状況のフラン。しかし必死で他のメンバーをかばいつつ敵の攻撃を避けまくる。やっぱり身のこなしについてはフランの生来の運動神経に基づいている模様。なお剣に関するスキルを有していたところで、肝心の剣がないのでは発揮しようがないので、基本的には魔術が使えないのが一番ヤバい状況。

   
原作はラノベですか

 一方の師匠はフランがかなりヤバい状況であるのが想像できるので焦っているのだが、大量に有するスキルや魔術の中でフランを探すのに適したものがない(気配察知とかで見つけることはできないのか?)。一方でアマンダも音を使ってフランを見つけようとしているのだが、これもなかなか困難。

 行き詰まった師匠であるが、状況打開のために眷属召喚を試すことに。オニキスウルフと言っていたが、オニキスは宝石の一種だから、これは能力でなくて身体の色にちなんだ名前だろうか。魔狼召喚と言うよりは、明らかに「警察犬召喚」に近い模様。しかしいきなり魔狼召喚してしまったらアマンダに敵認定されてサクッと倒されるのがオチなので、ここで師匠は自分の正体をアマンダにカミングアウトすることに。まあここまでの経緯を見ていてアマンダは信用するに足る(少々ウザいが)と師匠も判断したようです。それに何よりも緊急事態なのでフランの救出が最優先。師匠がインテリジェンスウェポンってことがバレたら、師匠自身が狙われる可能性があるが、師匠はそもそも自分で勝手に飛んで敵を倒せるぐらいだからな。恐らく自分が狙われることよりも、自分を狙った刺客にフランが狙われることの方を警戒している。

 

 

召喚したポチは優秀な警察犬でした

 結局眷属召喚には成功するが暴走状態で召喚されてしまうと。これを抑えるのには名前を付けやる必要があったとか云々の下りがあったが、ストーリー的にはこれは全く不要だわな。どうも前回からの「この世界の理」の延長線を辿っているような気がする。しかしどうせご都合主義の設定なんだから、こういうところの説明にウダウダと時間を割くのはあからさまに無駄なんだが。

 で、とりあえず魔狼は名前を得て正気に戻り、「ここ掘れワンワン」とばかりにアマンダと師匠を誘導。なかなか優秀な警察犬のようである。ワラワラと出てきた蜘蛛の子(「蜘蛛の子を散らすような」という表現があるがまさにそういう状態で、これが蜘蛛が一般に嫌われる理由の大きなものの1つ)に襲撃されて危機一髪のところに師匠が駆けつけるという展開。ただそこまでにフランが散々不屈の精神を見せており、彼女は単に師匠の力に頼っているだけの軟弱ものではないというところも十二分に見せております。まあ今後の展開(と言っても後1話で終わりのはずですが)を考えても、そういう描写は必須でしょう。この作品ってフランの成長がメインというか、それしかない作品ですので。

 というわけでまずまず無難にまとめてはいます。ただそれが面白いかというと微妙なところ。この作品の本質って「健気な獣娘萌え~」っていうところだけでしょうか? 正直に言うと、それだけだったら私が付き合うべき理由って既にかなりないんですが。とりあえずキャラの描写の最低限はキチンと出来ているので、それがここまで付き合った最大の理由かな。

 

 

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