白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

異世界おじさん 第8話「俺の知る最強の生物に変身して切り抜けたんだ!」

知らない間に作品側から落ちてしまった問題作がようやく復活

 昨シーズンにこちらが落ちたのでなくて、作品の側が勝手に落ちてしまったというこの問題作、ようやく再開となりました。

   
原作発売中のようです

 は良いんだけど、何か復活したと思ったら存外普通の異世界ファンタジーっぽくなって来ている気がするんだよな。相変わらずおじさんは世界とはズレてるんだが、そのズレっぷりが想定内というか・・・。

 前半なんて普通にアリシアのパーティーのアイテム探しをフォローしてましたから。それにしてもアリシア達の駆け出しパーティーがいきなり勇者認定っていくら何でも無理すぎるとおじさんが動いてみたら、実はその裏に高度な政治的陰謀があったって話です。

 で、騎士団長だったっけ?を説得するためにおじさんが変身したのが、中学時代の担任って・・・。まあ昭和時代の学校の先生って体罰もありなら、意味不明な権威振り回したりでまあ無茶苦茶な時代でしたからね。この作品のおじさんって、私よりは大分年下のはずだが、作品が想定している年代を考えたら、多分結構私と同年代なんだよな。この作品中の「現代」が実は今よりも結構前なので。

 あそこでの外しっぷりってのがいかにもこの作品らしいのだが、ドッと笑いが起こるわけでないのがこの作品のギャグの特徴。どことなく切れ味の鈍いなまくらギャグが多いわけではある。

 

 

まあこの作品らしい調子ではあるが、少々失速してないか?

 現代価値観無双ってのはよくある話。まあファンタジーならそれでも良いが、これを歴史ドラマとかでやってしまったらひどいことになるんだよな。その最たるものが少し前の大河ドラマ「江」(別名「コメディ、お江でござる」)。あれのヒロインが完全に今時の女性がタイムトラベルで戦国時代にトリップしてしまったって感じ(まさに「今時OLが転生したらお江だった件」ってところ)で、現代の価値観全開だったせいでドラマが滅茶苦茶になった。結果として、近年でも例のないほどの低次元大河になってしまったが。

 そして突然にニートのメイベルがまたも登場するし。相変わらずニート精神丸出しだが、結局は彼女はおじさんの巻き添えで折角決まっていた就職をまた棒に振ることにってオチか。彼女の脱ニートはなかなか難しそうだ。おじさんに人生狂わせられっぱなしの彼女の描写なんかはなかなか面白いんだが。

 そう言えばツンデレエルフはまだ出てきてないな。何だかんだ言いながら、本音では明らかにおじさんに惹かれてしまっている彼女は、またどこかで登場はするはずですが。それはそれとして、何か段々と現在でのたかふみらの話と、異世界でのおじさんの話の二重構造ドラマになっているのが意味をなくしてきているような気も。再開は結構だが、正直なところいきなり失速気味な感があるんだよな・・・。

 

 

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