締めに向けて最後の大事件ってとこですか
後2話で締めというところで、最後に一事件を持ってくるべく無理矢理に話を進めた感があります。当然前話でトライゼンの陰謀が出て来てましたので、それ絡みの事件を持ってくると。それにその事件の解決自身がケルヴィンたちのS級冒険者認定テストを兼ねると。
メルは女神だけあって飛行能力を持っているようです。しかしどう見ても羽は飾り程度にしか思えないし、そもそも全く羽ばたかずにあのサイズの羽でグライダー飛行なんて不可能ですから、実際は羽で飛んでいるのではなくて魔法で飛んでいるとする方が無難なんでしょうね。
エフィルに関する話は第二期以降でしょうね
そしてケルヴィンがやって来たのはエルフの集落。モンスターを率いた集団に襲撃されているのでそれを助けるというのが、ケルヴィンたちのミッション兼昇級テストとのこと。しかし既に軍隊が蹴散らされたらしいから、S級冒険者パーティって戦闘力では1個軍団級ってことか? これだと流れから行けばいつかはケルヴィンは国を興すという展開になりそうなんだが。
そのエルフの集落の長老から聞いたのはエフィルの出自につながりそうな情報。どうやら最初は西の大陸にいたエルフたちが、怒り狂った火龍王の襲撃を受け、エフィルの母親が人身御供的に火龍王の元に下ったらしい。ところで火龍王はエルフから屈辱を受けたと言っていたようだが、確かジェラールの故郷の王国を滅ぼした悪党も、西の大陸から来たエルフだったはず。結局は全部つながっているのではという気がするが、何にせよ第二期以降で下手したら第三期以降の話になりそうだが、この作品はまあ第二期もないだろうな。
ケルヴィン一行はエルフたちを守るために潜入してきたトライゼンの人魔混合部隊を一蹴。エフィルの弓能力がほとんどゴルゴ化していてかなり無双。しかも隠蔽スキルも持っていたはずだから、潜んで視覚外から超遠距離射撃出来るってこれは防ぎようもないな。それにエフィルってその気になったら矢に火焔の力を付与できるはずだから、破壊力もとてつもない。
無双のウハウハパーティとバトルジャンキー
で、敵が切り札として出してきた巨大モンスターは、女神様が一瞥して「うん、リオンの卒業試験にちょうど良さそう」という感じ。チートレベル上げとジェラールとケルヴィンのスパルタ教育で促成強化されたリオンは既に相当強くなっている模様で、あんな図体の大きさなんて全く意に介していない。奥の手として相手が火焔巨人に変貌しても「エフィル姉の火焔よりも弱い」って余裕綽々。しかしさり気にエフィルの火焔攻撃がかなりの威力になっているってことも紹介してるな。ジェラール、セラにリオンを加えた前衛部隊はほとんど無双だし、後方のエフィルも無双。むしろ一番地味なのが女神様になってるな。だけど彼女もさり気に接近戦でセラと互角だったのを前々回ぐらいに披露しているから、ケルヴィン抜きでも異様に強いパーティだ。ところで私はEngage Kissのところで、『ウハウハ度では「ペイロンシティの種馬」緒方シュウは、「オラリオの種兎」ベル・クラネルと双璧』と書いたんだが、よくよく考えてみると本作のケルヴィンもウハウハ度はかなり究極だった。
そして地上最強の美女たち+お付きのジジイ軍団の方ばかりに気が行っていたが、これに加えてケルヴィンにとっては一番古参の仲間であるクロトもいたんだったな。しかしスライムには限界があるのか、最近は専ら戦闘で活躍するよりは、アイテム袋兼通信機兼マスコットの役割ばかりになってきたな。だけどクロトが進化したスライムグラトリアでしたっけ? は一国を半壊させた伝説のモンスターってことだったはずだが。つまり並の兵団だったらクロト一匹でも壊滅させられる。
そして最後に現れたのはトライゼンの将軍の一人ですよね。ケルヴィンが「こいつは強い」って言っていたが、それって「バトルジャンキーの血が騒ぐ格好の敵の登場、ヒャッホー!!」ってのが本音ですからね。次話は若干の苦戦をしつつも、敵を退けてケルヴィン様はやっぱり無双、万歳!!ってところで終了でしょうかね。
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