白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

異世界薬局 第8話「インフルエンザと薬局の夜明け」

何と見事にお約束通りの展開を・・・

 うーん、すごいな。驚いたな。だって、前回のラスト1分で予想されるストーリー展開をまんま1ミリもはみ出さずにやるんだもんな・・・。まったくもって微塵も意表をつかないというか、ガチガチのお約束というか。まあむしろあまりに主人公が順風満帆すぎることが逆に意表をついているかもしれない。

   
原作はこちら

 あのギルドの会長、やけに貴族に対して反発があるようです。まあ彼が異世界薬局に反対するのは、貴族への反発もありますが一番は利権の死守でしょう。もっとも彼が言っていたこと自体は実は核心ついてるんですよね。このまま行けば異世界薬局に他の薬局は完全に駆逐されてしまって、そこでファルマがいなくなると庶民は完全に医療を失ってしまうってのは。そもそも皇帝陛下からも民業圧迫はしないように釘を刺されていて、ファルマも化粧品については技術を開放するって言っていたはずなんだが、具体的な動きが今のところは見えていない。

 それに異世界薬局にしても100%ファルマの個人技で成り立っているから、確かにファルマがいなくなれば成立しないんですよね。結局のところ、ファルマがやるべきは医学校でも作って自身の技術を他の薬剤師に広げるってことか。そうしてこの世界の薬局のレベル全体を底上げするって。最終的にはそういう方向に行かざるを得ないと思うんだが、目下のところファルマは多忙すぎるわな。

 

 

ファルマが多忙すぎて助っ人が不可欠

 そう言う意味ではファルマに準ずる薬学知識を獲得した右腕的存在が必要となりそう。今回ギルドに加盟したピエールには随時研修をして、自分の知識をいくらか伝えていく形になるだろうと思うが。それとピエールに部分的に同調していた若い薬剤師連中はいずれこちら側のギルドに来るだろう。結局は最初はそういう改革意欲のある薬剤師有志に対して薬を卸しつつ知識も伝えていくって形になるのかな。

 本来ならエレオノールがもっとファルマの知識を継承する必要があるんだが、目下のところはただのお手伝いの域を出ていない感が強い・・・というか、ここ数話は完全に彼女の存在感が背景レベルになってしまっている。最初はもっと重要なキャラなんだと思っていたが、話が進むにつれて存在感が限りなく希薄になってきている。ましてや彼女の魔法を使える設定なんてもう完全に不要。

 で、レベルの底上げは薬学だけではなさそうなんだな。どうも薬師とは別に医師もいるようなんだが、薬師のレベルを見るとそっちもお察しくださいなんだよな。前回の危ないおじさんの骨折措置手術までファルマがやってしまったが、実際にこっちの医師でそれを出来るレベルの奴がいるかといえば甚だ怪しいわな。薬学だけだと限界があるから、医学全般を底上げする必要があるが、そうなるといよいよファルマだけだったら限界。ここでさらにスーパードクターでも登場すれば良いんだが。顔に縫い目のある天才ドクターが転生して来ないのか?

 

 

次話はこちら

anime.ksagi.work

前話はこちら

anime.ksagi.work