白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

SPY×FAMILY 第10話「ドッジボール大作戦」

ステラを賭けてのドッジボール対決?

 ヘンダーソン寮長のエレガントな一日はランニングから始まる。一汗かいた後は身体を清めて優雅に紅茶を入れて健康的なエレガントな朝食を取る。そして今日も一日、この国の未来のためにエレガントな子供たちの教育に身を捧げるのである・・・いやー、いかにもですね。もう行動パターンがこの人物のすべてを現していて見事です。

     
原作コミックが出ている模様

 で、次の体育のドッチボールでMVPを取ったらステラがもらえるとの噂が「友達の友達」から流れてくる。ロイドは咄嗟に「眉唾」と反応していたが、まあ結局はそれが正解だったわけですが・・・。一方のアーニャとヨルはノリノリで特訓を開始。さり気にロッキーやってるのが笑えるんだが、そもそも少々鍛えたぐらいでアーニャが突然にヨルさんのようになれるわけもなく・・・。

 一方のダミアン君は、優秀な兄に対するコンプレックスから、どうしてもステラを取って特待生になりたいという強い願望があった。まあありがちですね。この辺りの状況を上手く使ったら、将来的には後継者争いの時にお家騒動の火種に出来るんですが。まあ何にせよ20年以上は先の話になるだろうけど。

 

 

男の子は意外と複雑なんです

 それにしてもダミアンはアーニャを意識しまくっているのがありありなんだが、アーニャの方は相手の心が読めるのに、そういう少年の心の機微は理解できていないようです。まさか自分が惚れられているとは思いもしていない模様。ダミアンの方はアーニャを意識すればするほど突っ張って反発してるのに。

 ステラ目指して取り巻き二人と作戦を立てていたらしいダミアン。しかしその前に立ちはだかるのが明らかに規格外のビル・ワトキンス。どう見てもオッサンという反則マッチョ男。バリバリ軍人の父を尊敬していて、そのためにはステラを集めたいという強い動機があるという男。この規格外の体格の前にはダミアンが考案していたフォーメーションも簡単に防がれてしまう。それにしても取り巻きA(エミールでしたっけ?)、なんていい顔して顔面ブロックで盾になるんだろう。ああ見えてもダミアンもあれはあれで結構人望があったんだろうか? 完全に死んだことになってしまっているのは笑えるが。一方で取り巻きB(ユーインですか?)の方は全く見せ場のないままアウトになってましたが。

 

 

最後に本気になったアーニャ・・・のはずなんだが

 しかしアーニャの心を読むというスキルがこんなところでこんな形で役に立とうとは。ビルがいちいち考えてプレイするタイプで良かったようです。ことごとく「エレガントに」回避。ビルが何も考えずに反射的に身体動かすタイプだったら一発でやられてました。しかしそれもアーニャが足をもつらせて危機一髪。そこでまさかのダミアンがかばうという。ヘンダーソン寮長が「エレガント」と感動してましたが、アーニャはダミアンが良い奴か悪い奴かが分からなくて混乱してました。もっとも一番混乱していたのはダミアンでしょうが。

 で、その後はお約束ですね。気合い十分で投球に入ったアーニャですが、まああんな付け焼き刃の特訓でどうこうなるもんではないです。「母のアドバイス役に立たない」って、まああれはヨルさんレベルの身体能力があってこそ出来ることなので。しっかりスポ根が入った状態からヘナヘナオチに急転直下するのが、もうお約束というか完全に読めたのに笑えます。この作品って、そういう「お約束な展開」ってのが非常に上手いわ。

 と言うわけでかなり楽しめましたね、今回。ヘンダーソン寮長の「・・・そうじゃないかも。」が一番良かった(笑)。まあ今期作品で一番面白いのはこれだろうな。

 

 

次話はこちら

anime.ksagi.work

前話はこちら

anime.ksagi.work