白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

魔法使い黎明期 第9話「投げ込まれた石」

記憶を取り戻したセービルだが・・・何も変わっとらん

 セービルはようやく自身の凄惨なる記憶を取り戻したようであるが、それで何かが変わったかと言えば、驚くほど変わっていない。相変わらず異様に感情が薄い上に、人が好きというのはどういうことが分からないないという超コミュ障。それにしても好意むき出しで接近してきているホルトに対して、あの対応は鈍感を通り越して最早残酷というレベル。さすがのホルトもあまりにあまりな対応に本音での動揺を隠し切れていないという状況。それにしても「僕はロス先生のことを好きなのかもしれない」って急にロリ告白か、それともマザコン告白か。先生のことを好きになるってのは、男子学生が一度は良く通る道であるが、セービルもやっとその道にさしかかったってこと?

     
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 とりあえずわけが分からなくなったセービルはゼロのところに相談に行く。結局は彼女はセービルの叔母さんってことになるらしい。そしてセービルの父親がかなりヤバい奴で、要はその思い込みで世界を破滅寸前に追いやるぐらいのキ印。普通はそんな血を引いていると聞いたら、セービルも少しは動揺しそうなものだが、そこで特に何も感じてなさそうなのが、この主人公の異様に感情の薄いところなんだよな。

 

 

どうにも展開がトロすぎて

 そしてこの期に及んでまた新たなキャラ登場か。どことなく裏のありそうな正体不明な教会関係者。暴虐君は何となく彼女のペースに巻き込まれておかしなことになってきてますが。気がつけば保父さん状態で籠編みなんてしている。何か妙に馴染んでいて「実はそんなに悪いヤツなのではないのかもしれない」アピールを作品が必死でしているように見えるところが何か逆に違和感。大どんでん返しを仕組んでいるんではという気もするんだが、今までそうやっては最後は「どっきりカメラ」の看板持って誰かが乱入してくるってパターンばかりだったからな。

 とにかく話がヌルい、とろい、目的不明と来ているから見ていてしんどい。とりあえず最低で全24話ぐらいにするべき話の前半だけ見せられる感じでプツッと終わりそうな予感。かと言って第2クール目を待望するほどの魅力もないんだよな。

 

 

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