白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

史上最強の大魔王、村人Aに転生する 第10話「古の戦場へ」

もう一人の魔王が登場

 過去とおぼしき世界に神とやらの意志で飛ばされたアードだが、やっぱりそこでも無双のようです。魔族との戦いで後方に奇襲をかけてきた魔族の将をあっさりと倒してしまい(えっ、こいつが首領だったの? つて感じでしたが)、無事に魔王ヴァルヴァトス以外にも魔王がいるということが判明してしまうという展開。どうやら魔族と人間が戦っているところに乱入してきた第三勢力がいて、それを率いているのが魔王と呼ばれている人物だという。ヴァルヴァトスが戦ったものの、倒すところまでは至らなかったとのこと。

     
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 って聞いた時点で、何となくその魔王ってのは別の世界のヴァルヴァトスではという予感がプンプンなんですが。目的がハッキリしませんが、わざとらしいマスクを被って登場すると言うこと自体、あのマスクを脱いだらそこにはヴァルヴァトスがいるのではという気がしてならない。

 

 

堂々と歴史改変を始めたが、それが話の鍵か?

 アードもどうやらこの世界が単純に自分達の過去の世界ではなくて、別の歴史を歩みつつある世界だと言うことが分かってきた模様。どうも最初は歴史の変更を抑えることによって元の世界に戻るというスタンスだったのが、リディアの件が絡むと歴史改変する気満々だったようですから。

 どうも今回討伐に向かった魔族の長の能力によってリディアが精神支配か何かを受けてしまい、暴走するリディアを抑えるためにヴァルヴァトスが自ら手を下したと言うことのようです。しかしアードが歴史改変の気満々で乗り込んだ時には、先に魔族の長は魔王の手によってアッサリと葬られていたと。何かそういう辺りに魔王の目的意識を感じるんですよね。やっぱり魔王ってヴァルヴァトス自身であり、リディアを失った過去を改変しようと乗り込んできているのではという雰囲気がありあり。

 それにしてもこの過去編自体、前半までの話と全くつながりがなくて唐突すぎますね。以前にも言ったんですけど、これって本当に原作にあるエピソードなんでしょうか? あまりに座りが悪いんですよね。まあどうせ原作読む気もないからどうでも良いんですが。

 

 

ちょっと与太話を「私ならこんな転生ものを描く」

 それにしても正直なところ明らかに失速気味というか、あまり面白くないんですよね。まあそもそも転生無双設定作品自体が行き詰まってますから。にも関わらずこの手の作品の多すぎること。私が無理矢理転生設定作品描くとしたら他の要素を加えますね。例えば「霧隠才蔵に転生した最強賢者が家康をぶっ倒す」なんて作品。転生ものに架空歴史物要素を加える。

 魔王との戦いの最中に両者の魔力が衝突した反動で別世界に飛ばされた賢者、そこで知り合ったのが真田幸村。なおファンタジーの魔法設定をそのまま時代劇に放り込んだらチート過ぎて話が成立しないので、この世界は魔素が異常に薄いせいで魔法の力がかなり限定されるという設定を入れる。主人公は瞬間移動などの魔法は使えるが、攻撃魔法に関しては護身レベルぐらいまで落ちているので、どちらかと言えば頭脳を使って軍師として幸村に強力。大坂の陣で真田隊の家康本陣特攻に同行、そこで事前に仕込んでいた大魔法の発動で家康旗本部隊を壊滅させ、幸村が家康を討ち取るところでアニメ化第一期完(笑)。

 そして第二期は、大逆転勝利によって豊臣秀頼が中心となった日本で、真田は功績によって駿河の地を得て大大名になっている。そして海を得たことで幸村は海軍を編成して訓練に明け暮れる日々。そこに秀頼から「どうも家康が復活して暗躍しているという信じがたい噂がある」という情報が告げられて調査を依頼される。そして主人公が潜入して調査、すると家康の黒幕だった天海が傀儡の術で家康を復活させて秀忠を操っているらしいことが判明。さらに天海の正体が主人公と同様に転生した魔導師であることも判明する。そして豊臣軍による江戸総攻撃。その裏で主人公は天海と魔法バトル。そして徳川残党軍を滅ぼして目出度し目出度しという辺りまででアニメ化第二期大団円で完(笑)。

 その後はアニメ化の予定のないまま原作は続く。豊臣の天下で収まった日本だが、今度はそこにスペインが侵略の魔の手を伸ばしてくる。そしてスペイン国王を操っているのはイエズス会で、そのイエズス会を支配しているのが実は最初に主人公が戦っていた魔王であることが判明。主人公と同様に力を失っている魔王は、スペインの力を利用して世界征服を目論んでいたと。スペイン艦隊を迎え撃つために出撃する真田海軍に伊達海軍、島津海軍が協力して、東南アジアの海を舞台に大海戦が始まる・・・。なんて与太話。

 ひねりがあるようでないような話ですが、まあ私が思いつくのなんてこの程度ですね。

 

 

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