主人公最大の敵は主人公自身・・・って無双すぎてそうしかしようがないわな
魔王の正体は別世界のヴァルヴァトスだろうという予想でしたが、もっと直接的で別世界のアード自身だったようです。まあ内容的には違いはないけど。要は過去の失敗を後悔して散々苦しんだ挙げ句に拗らせていよいよドツボに嵌まったアードということか。
アード自身があっちに行ってしまうのを引き留めたのは、結局はリディア自身から自分の終わり方に1つの覚悟があるというような話を聞いたことだったが、アードにはイリーナとジニーがいるってのも大きいと言うことなんだろう。アードが勧誘された時に、自然に二人のことを思い出していたから。特にイリーナはコミュ障だったアードがモテ男になるのに大きな影響を与えた(笑)。あっちのアードはイリーナのような存在がいなかったか、何かのミスで失ったか。とにかく別れた恋人のことをいつまでもイジイジ思っているうちに拗らせたというタイプか。
と言うわけで、この話のテーマは「人生を誤らないために、目指せリア充」ってか? それにしても主人公をあまりに無双設定にしてしまった結果、その主人公が苦戦する相手と言えば主人公自身としか設定しようがなくなってしまったというのがモロです。だから無双すぎる主人公なんてストーリー立ての最大の障害だって常々言ってるんですが・・・。
いじけて人生誤る前に、リア充を目指しましょう
まあ過去の失敗いつまでも引きずって人生拗らせるのってオタタイプに多いから、実はそういうのって決行刺さる奴いるんじゃないかな。かく言う私自身も、実際に決定的に引きずっている過去の失敗があって、多かれ少なかれそれで人生歪んだタイプなので。魔王アードはやけに格好良く描いてますが、実際はもっとイジイジした惨めな奴ですわな(笑)。エラルド君がさらにいじけて、ヒキニート街道突っ走ったというようなキャラが一番ピッタリなように思いますが(笑)。ん? あそこでエラルド君がわざわざ登場したのはそういう意味だったのか? 今初めて理解できた(笑)。
と言うわけで、「うん、リディアは自分自身で死にたがってるし、今の俺は彼女に困らないリア充なんで」と魔王アードの勧誘を断ったアード。もっとも実力は当然互角で、むしろ魔王アードの方がいじけた人生をアードよりも長く積んでいる様子だから、戦闘経験はあちらの方がありそう。で、どうなるんだという初めての「アード大苦戦」展開です・・・なんなんだが、どうもとってつけたような無理くり感が・・・。
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