何か無理矢理取って付けたような展開だな・・・
何やら唐突に、神なる輩の思惑で魔王全盛の頃の過去に飛ばされるアード一行。どうやら魔王を止めろと言うことらしいが・・・。何やら取って付けたような前後のつながりが極めておかしいエピソードだな。私のこの作品の原作を全く読んでいない(読む気もない)のでハッキリとは言えないが、これって原作のエピソードでなくて、テレビアニメが独自のとりあえずの決着をつけるために無理矢理作った展開ではという気がしてならないのだが?
と言うのも、元々の原作の話としたら、前後のつながりが唐突すぎてあまりに座りが悪い。その上に魔王がいて邪神がいてとかいうややこしい世界に、さらに神まで登場させるってのはバランス的にも下策。これを原作の作者がしたのなら、相当にストーリー立てに難があると言わざるを得ないし、そんな最初からストーリー立てに難のあるような話なら、それでなくても以前から「独自性に乏しい」と言っているようなストーリーなのに、わざわざアニメ化しようというところまで行かないような気がする。いくら最近は同ネタ作品が多くてこの世界が行き詰まっているとしても。
過去と現在の絡みを説明して一件落着ですかね
というわけで唐突に過去に戻った制作側の真相は不明だが、ここまで随所で過去のエピソードを回想していたので、何らかの形でそことの関わりを描く必要はあったのは事実。で、過去の自分自身と邂逅することで、アードが自分が未来に転生した理由やら目的やらを再度噛みしめて、それを未来につないだところでアニメ完って思惑だろうか。残り4回と言えば1つのエピソード持ってくるのにちょうどの話数ぐらいだし。
アードがいきなり勇者リディアと全力のどつき合いで親交深めるというクサい展開をしていたが、そもそも魔王ヴァルヴァトスとリディアの間に恋愛とも付かない微妙な関係があったことは今までも匂わせていた。何かリディアとの関係に決定的なことがあり、その結果としてリディアが自らを封印したか、もしくはヴァルヴァトスがリディアを倒すかをしないといけなくなったというようなことは匂わせていたから、ヴァルヴァトスが孤独と虚しさから未来に転生した理由はそもそもはそこなんだろう。そういった辺りを今回の騒動と絡めて描いて「実はこの作品はこういう話だったんです」という説明にして一巻の終わりかな。そうすれば一応の決着は付くから。とにかく目下のところはストーリーの方向性が全くなくて、ただ単にグダグダとヘッポコ学園ラブコメやってただけだから。さすがにこのままじゃアニメ終了にできんだろう。
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