白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

パリピ孔明 第10話「DREAMER」

覚醒した面々と、最後まで「良い人」だった赤兎馬君

 それぞれ一段ステージが上がって次に進み始めたKABE太人と英子。KABE太人の方はまず赤兎馬君との再戦だが、この辺りラップをあまりグダグダとやらなかったのは正解。前回のは見ててもキツかったからな。それにしても明らかにKABE太人の復活を見守っていた解説の赤兎馬君。最後は何やら爽やかに去って行ってしまったな。何か恐ろしげな見かけに反して最後まで終始「良い人」だった。何か最初から「俺はお前がこうやって戻ってくることを信じてたぜ」って感じでしたから。

     
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 そして英子はプリンジジイに挑み、実力を認めさせることに成功。これは同時に孔明が賭けに勝利したことも意味していた。グレードアップした英子の歌に思わず孔明は過去に戻って・・・って上手いこと誤魔化しましたね。そんなグレードアップした歌なんて聴かせられるわけないので。それに多分最終的にはKABE太人のラップも被せるんでしょうから、ここでの歌ってまだ途上ですよね。中途半端なところで聞かせるのも下策ですからね。もっとも最終的にどうするんだろう。この「アニメ化につきまとう固有の問題」。

 

 

何となくお約束展開が目に浮かんでしまうのだが

 一方の七海は徐々に不満を蓄積して爆発限界水位に近づいています。何か唐沢は金までばらまいた挙げ句に仕上げにゲリラライブをすると言っていたが、そのゲリラライブが英子との決着の場になるんじゃないかという気が。孔明が事前にその動きを察知して英子のゲリラライブをぶつける。聞こえてくる英子の歌に七海の音楽魂がムクムクと頭をもたげてついに我慢の限界に。仮面を自ら脱ぎ捨てて自らの音楽を始める七海。他のメンバーも戸惑いながらも彼女に追随する・・・ってパターンなりそうな予感。

 それを見て「何をするんだ!」と激怒の唐沢。「あれのせいか!?」と英子のライブに殴り込みをかけようとするが、目の前で英子の歌を耳にした途端に過ぎる昔の記憶、自分が音楽を志した時の純粋な時代。思わず唐沢の目から一筋の涙が。「まさか・・・俺が泣いているっていうのか?」。孔明の前で自らの敗北を認める唐沢。「俺は売れるための方法論ばかりに気を取られて、本来の音楽の役割や力を見失っていた・・・。次こそは俺の音楽でお前達を感動させてやる。」との言葉を残して去る。唐沢の背中を見送りながら「最強の敵こそ最高の友となり得る。良きことですかな。」と呟く孔明・・・なんてオチが私には今から見えてるんですが。というか、私なら絶対にこういう展開で一巻終了ですね。まあ私のセンスはかなり古いので、今時の作品がそんなコテコテの展開するかどうかは分かりませんが。

 それにしても英子の歌、さすがにタイトルが「六本木うどん屋」ではあれだと言うことで、英子が散々に悩んだ挙げ句に付けたのが「DREAMER」ですか。うーん、さすがに私から見ても安直すぎてそれはないわというものなんだが・・・。

 

 

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