白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

処刑少女の生きる道(バージンロード) 第6話「回帰:記憶・魂・精神」

結局はアカリの死に戻りストーリーか?

 なるほどそう来たか。要はこのエピソードのすべての黒幕はアカリだということだ。ただし表に現れているアカリはそのことを全く知らず、本来のアカリの人格と切り離されたメノウに対する強い思いの残滓のようなものってわけか。これだと確かにアカリの異常な人格(メノウに対して無警戒すぎるし距離感もおかしい)ってことがすべて説明がつく。

     
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 結局はアカリの死に戻りエピソードのようなもので、永遠の繰り返しを行っているような状況であるアカリは、メノウの手によって自らに完全に決着をつけてもらいたくて、そしてこれが何度目かは不明であるが、やり直しを続けていると言うことのようである。だからメノウはアカリを完全に葬る必要があると。作品の「メノウがアカリを殺す」ということに必然的な理由が出来たな。

 

 

つまりはどうやってアカリの無限輪廻を断ち切るかってこと

 そしてそこにメノウの師匠も何らかの関与をする模様。アカリは「この人に殺されるぐらいなら」とやり直しを選んだっぽいが。結局はこの世界って、破滅して何度もやり直している世界ってことだろうか。

 とりあえずアカリには既に未来を経験して知っている人格と、それと切り離されている人格が存在し、普段はそっちが表面に出ているけれど、何かの時に超越的な人格が登場するってことだろうか。そしてその人格はメノウによって最期を迎えることを望んでいると。破滅的最期の繰り返しに疲れて終末を望んでいるってとこか。となると、根っこのところがかなり重たい話だな。それにアカリにそもそも元の世界に戻りたいという願望がほぼ見えないのはやはりまだ違和感として残っている。どうもその辺りにどす黒い話がありそうな予感はするんだが。

 それにしてもそういう複雑な話ということになると、やっぱり12話では決着がつかずにこの作品も途中で尻切れトンボになるのはほぼ確定だな。そもそも原作はまだ続いているようだし。全く、なんでまだ原作が進行中の作品を引っ張ってきては中途半端なアニメ化ばかりするだろうな。そもそもアニメ作品を原作販促のプロモビデオとして考えていないということで、これ以上アニメファンをバカにした話はないんだが

 

 

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