孔明、ラッパーを引き込む
孔明の狙い通りに怪しげな黒幕を引き込むことに成功。そこで課された高いハードルに対してあえて挑戦する英子。もっとも孔明は英子ならそうすると読んでいたし、そうなるように誘導もしていた。うーん、どこまで策略を巡らしているんだ孔明。そしてこのハードルをクリアするために孔明が打ち出した戦術が「ラッパーを仲間に入れる」。
正直なところラップの価値の全く分からない(と言うよりも本音ではくだらないと思っている)私には、ここでラッパーを仲間に加えることにどれだけ効果があるのかとか、ラップバトルとか言われても「?」です。ですから、この点については全く理解できていないってことを前提にこの先は見ていくしかないんですが・・・。
孔明が目をつけたのは「言葉の魔術師」などと言われながらも、プレッシャーに弱いチキンハートのせいで現実逃避に陥っている天才ラッパー・KABE太人。何か世捨て人を無理矢理に引っ張ってくるような感じがあるが、孔明はしっかりと彼の中でラップに対する精神が死んでいないことは見切っているようです。何かお経のようなラップで強引に彼を引き込んでましたが。ところで孔明って一張羅を洗濯してずっと着てたんですね。擦り切れてしまったらどうするんだろうか?
コテコテの人物表現が良い
一方、いかにも恐ろしげな赤兎馬カンフーなる物騒なラッパーも登場してました。何だかんだ言いながら彼もライバルであるKABE太人を何とかラップの世界に引き戻そうとしてました。あれも一応は彼なりの友情なんでしょうな。それも砂浜で全力でどつき合いした結果深める友情のようなかなりクサい(笑)。
こういう古くさいくてコテコテだけど、人間そんなものって表現は好きですな。作品の設定は極めて突飛ではあるが結構そういうところは手堅さがあるのがこの作品。ちなみにKABE太人のような才能はあるがプレッシャーに弱いタイプの人間は、実はチームプレーでこそ活きるのは事実。ラッパーになるようなヤツは大概は「俺が俺が」タイプなので、大人しく英子のバックをやるとも思えないんだが、そんな中で彼のような「好都合なタイプ」が登場するのはいかにもご都合主義(笑)なんですが、まあそれは良い。
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