白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

SPY×FAMILY 第3話「受験対策をせよ」第4話「名門校面接試験」

疑似的家族の団らんのはずが・・・

 どうにかメンツを揃えたロイドですが、一癖が強すぎる面々だけにこのままだととても「普通の」家族にはどうしてならない。そこで必死で試験に備えるのだが・・・ってお約束の展開。しかし即席教育ではとてもものになりそうにないから、仕方ないのでとりあえずの家族の疑似思い出作りのために家族団らんを・・・ってことをしている内に疑似家族でなくて段々と本当の家族になっていくってのはガチガチのお約束なんですが。

     
原作コミックが出ている模様

 何だかんだやっている内に、結局は各人が互いに影響を与え合って家族としての結束が出来てきている。そもそもロイドとヨルも互いに「仕事のため」とやむなく疑似家族をしているはずなんだが、そもそも互いに相手に対して実は好意を持っている。それが一緒に生活している内に気心が通じてきて、明らかに呼吸が合ってきているというのをさり気に描いているのは上手い。

 

 

そうして望んだ面接本番だが

 で、いよいよ本番の試験に臨むのが第4話。しかしその前に立ちはだかり最大の障壁になりそうなのが寮長・ヘンダーソン。「エレガント」が口癖のガチガチの変なオッサン(笑)。しかし自身が仕掛けた試験の数々を、あまりに「エレガント」に切り抜けるロイド達の行動に、逆に丸め込まれてしまって何となく最大の味方になりそうな雰囲気になってきた。この辺りの展開は笑わされるけど何となく心温まるな。それにしても「こんなこともあろうかと」予備の衣装を用意しているロイドは流石に腕利きのスパイだが、いくらなんでも「どこまで!?」ってあのオッサンでなくてもなるわな(笑)。

 しかしとんだ伏兵が面接に。自身の鬱憤のために八つ当たり的に面接相手に嫌がらせをするコネ採用の陰険パワハラ男が・・・。相手の本質をあっさりと見抜いて「こいつはなるべくまともに相手をしないようにしよう」と考えていたロイドであるが、あまりに陰険にヨルやアーニャを責め立てる彼の行動についにぶち切れるという。これって、ロイド自身が無意識のうちに彼らに本当に家族としての情を感じているってことを現している展開。ここで完全に冷血になりきれなかった自身にロイド自身が一番戸惑っているんだが、そういう展開がなかなか良いな。そして最後は視聴者の鬱憤を代弁して、ヘンダーソンがあのクズ親父をぶっ倒してくれるという、これもお約束の胸熱展開。何かコテコテだけど万事に隙の無い展開するわ、この作品。

 

 

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