リリの行動に少し己を反省したレオ
第3話は問題児リリに組織行動の重要性を気づかせようとレオがあの手この手で罠を仕掛けるのだが、リリはすべて力技で解決してしまうと言うお笑い展開。それにしても今回、なぜあの脳天気が四天王なのかというのを実力で見せてくれました。要するにハチャメチャではあるが、実力は確かにあるようです。あの罠をすべて力技で解決できるとはレオさえも想定していなかったと。その意外性はある意味では最強かも。
そして結局はレオ自身が「あのアホには何を言っても無駄」と最初からリリのことを見くびっていたということに気づかされる。結局はリリはレオ(別人に変装してましたが)の言葉から協力し合って組織で動く重要性には気づいていたと。その上でレオを助けないとという強い気持ちでひたすら突っ走っていたということが分かった模様。これはレオとて後で反省でしょうね。あまりにリリのことを馬鹿にしていたと。分かりにくかったリリのキャラを上手く描いた回です。
やはり根っから邪悪さのなかった魔王様
で、第4話で「魔王軍にもかかわらず邪悪さの欠片さえも感じさせない理由」がハッキリとします。黒騎士オニキスの正体に見事に気づかないエキドナは、図らずしもレオに対して自分の本音を明かしてしまう。どうも黒騎士オニキスの働きに心から感謝していたようです。まあシュティーナが過負荷でぶっ壊れることを気にしていたぐらい部下思いの上司だったようですから。そのシュティーナを助けてくれた上に、リリの成長を促して兵站の問題を解決してくれたオニキスには本気で感謝してるんでしょう。その一方で勇者レオに対する恨みはツラツラでしたが。
もっともその言葉とは裏腹に、本音ではレオに対しての深い恨みがあるわけではないということまで腹を割ってましたね。レオはレオで立場があるということは理解していたようです。全くなんて善良な魔王なんだ(笑)。しかも賢者の石を手に入れて魔界を救いたいという思いの元に侵略をやっていたとは。その上にあえて悪として振る舞いながらも、本音では人類と対立せずに済むならそうしたいという意志までも滲ませてましたね。こりゃレオがグラッとくるのも分かる。
そしてグラッときてしまったレオが、これ以上嘘をつくことに罪の意識を感じて、ついには本性を自白しようとしたのだが・・・四天王の内の二人が逃げ出したって。それでなくても人材不足が深刻な魔王軍、一体どうするんだという怒濤の展開です。
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