白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 第10話

山田君の定番決定的ミス

 今回の前半は警察官もので定番の1つでもある「警察手帳落としちゃった」ストーリー。何かとトラブルメーカーでもある山田君がしでかしてしまうという。

   
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 エピソードとしてはよく出てくるが、実際に警察手帳を紛失した時にどのような処分がされるのかは分からんな。確かに一番恐いのが悪用。実際に警察手帳に見せかけた手帳を使用しての犯罪ってのは現実にも良くあるから。もっとも何かの時に警察手帳を見せて「こういう者ですから」ってのはドラマなんかでは良くあるが、実際にはあれは正式でもなんでもない。実際には警官が権力を行使する時には基本的に令状が必要なので。ですから正確には書類を振りかざすことになる。

 で、その手帳は山田が駐車場に落としていたのを、源ラブの斎藤さんが拾って何とか内密に届けようとしていたと(ただし山田が対応しようかと言っても門前払いしていたので、この件で源に恩を売ろうとはしていたようではあるが)。しかし咄嗟に斎藤の事情に気づいた藤はちょっとエスパーレベルで勘が良すぎるのではという気がするが。

 何とか内々で処理が付いた山田であるが、結局はマッチョ副本部長に徹底的な鉄拳制裁を受けた模様。何かこういうところは超体育会系だな。

 

 

これも警官にありがちな強烈なトラウマストーリー

 後半は川合ちゃんの警察官としてのトラウマエピソード。ただのタオルケットの塊と思っていたものが、後続車に轢かれた乳児の死体だったとなれば、確かに尋常な精神的ダメージではないだろう(さすがに直接的表現は躊躇われるので、遠回しに状況を告げているがかなり凄惨)。警察官は何だかんだとひどい状態の変死体に直面することはあると言うが、感覚を麻痺させないとやってられないという。それでもたまに、ベテランの刑事でさえ顔をしかめるような現場もあるという(死体が細切れとか、滅多刺しとかリアルホラーな状況もあるらしい)。なお警察官以外でも、鉄道の運転士などが細切れの遺体を処理させられることがあり、それがトラウマとなって仕事を辞めてしまうという例も少なくないとか。そりゃまともな神経していたら、人間のミンチやら挽肉やらを目にしたら正気保てんわ。また震災の現場に駆り出された自衛隊員が多数の変死体(腐乱死体などが多い)に直面してPTSDになってしまったという例も多い。消防のレスキューなどと違って彼らは死体慣れしていないとのこと。日本も軍隊が死体慣れしていないという平和状況がいつまでも続けば良いが。

 もっとも相当に堪えていた川合ちゃんだが、結局は開き直ったというか何とか折り合いをつけたようです。こういうところ芯の部分はタフなんだよな、彼女。本人が思っている以上に実は警察官適性が高そうです。この作品って、川合ちゃんが回りに揉まれながら警察官として成長していく物語ってところがメインなのかな。

 

 

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