帝国の長男はウェインも驚くレベルのバカ(その上に性格劣悪)だった
フラーニャのことが気になって駆けつけたは良いが、それが逆にやぶ蛇になりかけたウェインだが、そこはロウェルミナの協力もあって何とか切り抜ける。さすがにあの馬鹿皇子でもウェインが帝国と姻戚が濃くなりすぎるのはヤバいぐらいは理解できたか。
しかしあの皇子の馬鹿さは底が知れなかった。ウェインにしても「えっ、こんな毒入りモロバレの状況で、あえて飲む」と想像を絶していたろう。しかもそんな危険を冒した理由が、単にウェインにマウントを取りたかっただけ。とにかく気量の小さい人物はやたらにマウント取りたがる習性があるんですが(能力不相応の地位に世襲で就いてしまった馬鹿ボンの共通習性です)、この皇子は極端だ。それにしてもあれだけ無警戒に毒をあおるってことは、弟共がその気で毒殺にかかっていたら一発だったってことだろう。それをあえてしてなかったのは、それだけの脅威さえ感じられていない証拠では。
で、その毒を仕込んだのはあの口先三男だったと。ウェインの器量に気づいて、危険だから事前に除去しておこうとするとは、非常に陰険でありますが知恵はそこそこあるようです。長男はどうしようもないボンクラだし、次男は脳筋みたいだから、実は能力的にはこいつが一番高そう(ろくでもない奴なのは違いないが)。次男の器量が分かりませんが、脳筋は大して使えんでしょう。もっとも単なる武力バカでも、その武力が呂布レベルだったらそれはそれで脅威ではありますが。
ドタバタの中で倒れたウェインの代わりに大活躍のフラーニャ
ドタバタがあった挙げ句にすべての黒幕然としているドSお姉様まで暗躍、まあウェインがこんな忙しい時にとキレるのも当然。もっとも過労が祟って別の糸が切れてしまったようだが。脳筋皇子と陰険皇子がミールタースを囲んだのは、馬鹿皇子が毒で倒れたのを口実に騒ぎを起こしてあわよくばそれに巻き込む形でウェインの抹殺を図ろうとしたのだろう。で、ドSお姉様は基本的に騒ぎを大きくするのが好きなのと、あわよくば漁夫の利を狙おうとの目論見。陰謀渦巻いている中でのウェインの退場はキツいが、ここでフラーニャがその才を開花させると。パニックになった議会をさっさと掌握して民衆を先導することに成功、こりゃすごいカリスマだな・・・というわけで、今回のサブタイトルの偶像少女ってこと。ちなみに偶像と言えばカリスマよりもアイドルですな。やっぱりウェインは売国するよりも妹に国譲った方が安泰では。器量がある上に性根が真っ直ぐですから、民衆からの支持も間違いなし。これでウェインが野心家で能力低かったら、妹を脅威と感じて排除しかねないところ。ちょうど隣国のアミドニアのように・・・って、これは「現実主義勇者」の方の話だったか。どうも似たような話が多すぎて混乱する。本作と「現実主義勇者」はコンタミしやすいが、今期はこのブログでは扱っていないが、「リアデイル」と「賢者の弟子」もコンタミしやすいタイプ。なお「失格紋」は随分昔の「魔王学院」と完全にコンタミする。本当に最近のアニメってパターンが少なすぎ。
フラーニャが暴発寸前だった民衆をまとめてくれたことで、ようやく復帰したウェインが策を巡らせる余裕が。結局はフラーニャが先頭に立ってしずしずと市民全員が逃亡ですか。さすがに囲んでいる皇子軍も、整然と避難する民衆を虐殺するわけにもいかないですから(そんなことしたら、それこそ完全に帝位継承の大義名分、人望を失う)。で、その間にウェインは堂々とお姉様達の元に交渉にと。とにかく動く時には大胆な男です。頭が切れるだけでなく、腕っ節にも自身があるから、これだけ大胆な行動が取れるんだろうな。で、ウェインが何を持ちかけるかは次回のお楽しみと。
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