あっさりと領主を捕縛してしまった無双のマティアス一行
領主が差し向けたらしき追っ手をあっさりと撃退してしまう無敵のマティアス様一行。まあそりゃあんなチンピラ共に襲われてもアホらしすぎて台詞の棒読みにもなるってもんだろうが。それにしても行きがかり上そうなったとは言え、回復術士だから一番弱いと見られていることに内心では明らかに不満があるマティアス。
で、王から派遣された使いの前でも無双っぷりを披露するマティアス。どうもこの騎士団のメンバーのようだが、王命を受けてあんなところに単独で派遣されるぐらいだから、王からの信頼も厚くて技倆もそれなりにある奴なんだろう。もっともマティアスの力量についてはそこまで知らないようであるが。それにしてもさり気に彼が漏らしていたが、国王がマティアスだけは敵に回すなと言っていたということは、国王はマティアスにビビってるのか。なるほど、道理でやけに従順なはずだ。まあマティアスには国王に対しての害意は全くないし、王位なんて興味もないからそれは正解だが。使者には忠誠度が間違いなく、腕がそれなりに立ち、それで相手を見くびって尊大な態度を取ったりしない。そういう手堅い人選をしたと思われる。
結局のところ領主は魔族ではなく、その使いっ走りだったということか。魔族の威を借る狐の模様。一応それなりレベルの魔導師その他を護衛に付けていたようだが、無敵のマティアス様の前では瞬殺。まあ剣術の腕もかなりのようだし、魔法に関してはこの時代の人間とは根本的にレベルが違うようだから話にならんわな。
魔王出現か?
黒幕の魔族にはさらに黒幕の子安武人がいる模様。魔族は協調性の類いが全くないと言っていたから、問答無用で従わせるだけの権威がある相手と言うことで子安は魔王的存在なんだろうな。どうやらマティアスのことを研究して対策を練っていたらしく、マティアスにさえ「厄介だな」と言わせるだけの対策は打っていたようだから、流石に子安キャラは雑魚ではない模様。もっともマティアスにかかると、「厄介」の次は「面白い」なんだが。マティアスはほとんど戦いを楽しんでいる戦狂いレベルだな。目下のところよくわからないのは、マティアスがなぜ転生してまで最強を目指しているのか。魔族を倒すためでないのは確か(あの時点で魔族をほぼ絶滅に追い込むぐらいの力があったようだから)。かと言って「空手バカ一代」みたいに超人探求しているわけでもないようだし。
こうなってきたらこの作品の落としどころって、その魔王をぶっ倒すところまででしょうか? まあ少なくともそこにつながる何かに至らないと話としてのケリが付きませんね。もっとも最近は話に全くケリを付けないまま終わる作品が多いですが。
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