超KY迷惑男敷根の登場
今回は真面目で熱血でもあるが、それが極めてはた迷惑な超KY男・敷根を通して描かれる警察の超体育会系マッチョ体質(笑)。確かにどう考えてもそれが川合ちゃんとは一番相性が悪そうだ。それにしてもああいう奴もいるわな。本人には特別に悪気があるわけではないが、回りから見ると超迷惑な奴。その上にナチュラル男尊女卑でもある。先輩後輩絶対主義は体育会系によくある体質。ああいう本人は特に悪気がなくそういう体質が心底身に染みついている奴が一番タチが悪い。
で、そういう奴は基本的に権威主義が強いから制服の力に飲まれてしまうんだよな。だからああいう奴に権力を与えると暴走してしまう。結局は暴走した挙げ句にとんでもないトラブルになってしまい、そこに駆けつけた先輩連中がさらにトラブルを拡大してしまうという泥沼に。最後は藤の機転と要領の良さで何とか解決しましたが・・・という展開。藤はああ言う時には女を巧みに使うのも躊躇わないですね。一応は自分の外観が周囲からどう見えるかは了解しているようですが。
マッチョ副署長のマッチョ的解決法
後半も相変わらず敷根のペースに振り回されている川合ちゃんが、男女の刃傷沙汰の修羅場に巻き込まれてしまうというパターン。藤ならどうするかを考えて必死で興奮している女性の話を聞こうとしていた川合ちゃんだが、そこに訪れたマッチョの副署長がマッチョ原理主義で現場を納めてしまうという一件。
確かにあそこで話を聞くことで相手を落ち着かせようと考えた川合ちゃんの判断自体は間違いではないが、そこで相手が凶器を持っていることを確認していなかったのは確かに危険ではある。ああいう狂気に取り憑かれている相手は、一旦ちょっとした切っ掛けで何が起こるか分からないから。多分あの距離で凶器振り回されたら、相手は素人の女性といっても川合ちゃんのスキルだと多分かわせなくて下手したら致命傷食らいかねない。そういうのはあそこでは敷根が警戒しておく必要があるんだが、どうも完全に引いていて恐らく間にあわんだろうし。
それにしても「藤だったらどうするか」と考えて自分の行動を判断する川合ちゃんは、「ヤン提督ならどうするか」を行動原理にしていたユリアン・ミンツ化してきているな。こうやって後輩は良くも悪くも先輩の影響を受けるのです。もっとも中には「あの人ならどうするか」を考えた上で、「あの人ならこうするだろうから、その反対をする」と考えないといけないような厄介な先輩に付けられる不幸な奴も少なくないんだが。
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