いよいよ国外に飛躍したマティアス一行
ダンジョン都市の魔族をサクッと片付けたマティアス一行は、敵の本拠を探るためにマティアスがかつて作った装置を使用するために外国に遠征することに。久しぶりに王都に戻ると校長は気合い入れて校舎を新築中。あの第一学園のいやらしい校長を追放したおかげで、彼が両学園を仕切っている模様。校長も国王のダチなのか特別なコネがあるようだから、やりたい放題やっているようだな。何か魔族と戦えるために要塞学園を建設するつもりの模様である。前回の魔族の襲撃で戦闘拠点となるべき学園自体に防御能力が無いことに気づいたんだろう。
マティアスのパシリと化している王様はさっさと隣国のギルドへの紹介状を回してくれたようです。おかげでマティアス達は立ち入り禁止区域に立ち入れるAランク冒険者の資格を得るテストを受けることに。だから「最強賢者、決闘する」らしい。それにしても魔族を人間が倒すというのはこの時代にはあり得ないような快挙のようで、隣国にまでマティアスの武名が轟いていたようだ。で、それが原因で本来の対戦相手でない戦闘狂がやってくると。
現れた戦闘センスの塊のような男
その対戦相手はSランク冒険者のギルアス。明らかに筋肉馬鹿の戦闘バカだが、これが天性のセンスの塊のような奴。どうも自覚せずに魔法を発動させているというある種の天才。本人にしては「ちょっと気合いを入れている」ぐらいの感覚で強化魔法を発動させていたんだろう。これにはさすがのマティアスも若干驚いた模様。彼も呪文の詠唱なんて隙の塊と言っていたがその通りで、彼ほどのスピードがあれば、いくら魔法を発動させようとしても呪文なんて唱えていたらその内にやられる。彼は魔法は呪文を唱えるものと思っていたから、自分が魔法を発動させているなんて認識してなかったんだろう。だけど強化呪文はともかく、空中に足場を作るのは魔法なしには不可能だと思うのだが・・・。それも全部「気合いでどうにかなる」という万能脳筋ですかね。
確かに自覚して魔法を使えるようになったら鬼に金棒なんですが、どうやら頭の中身も筋肉のせいで本を読む能力がない模様。マティアスがわざわざくれた教科書も役に立つやらどうやら。もっとも彼はどうも今後も登場しそうな気がするな。これだけ強烈なキャラがこれっきりというのは考えにくい。
で、最後は賊を眠らせるための魔導具を発動させたアルマとルリイが見事に自分達も眠ってしまってましたが、あの魔道具ってどうやって発動させるのが正解だったんだろうか。確かにああいう発動のさせ方したらあの2人が危ないのではと感じたのだが、そこはお約束通りでした。マティアスももう少し使い方の説明をしておかないと。
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