各人の持ち味が多分に発揮された内容
前回に署長車をボコボコにしてしまって、クビがかかっている状態の源の手柄をあっさりと取り上げる悪魔のような藤。まあ山田がゴリラに見えるのも仕方ないわな。ずっとゴリラにしか見えてなかったようだから、ああ何も知らない人から見たらすごい美人に見えるんだと改めて驚いていたというのが笑える。まあ実際に見た目は良いのに中身があれすぎる残念な人っているから。まあ彼女の場合、かなり有能でもあるんだが、その中身が問題が多い(笑)。
そして見事に手柄を横取りされてクビが危うくなった源に最後に与えられたチャンスが、もっとも彼が得意としているところの落としか。まあ何だかんだ言いながらも、副署長達は源のそのスキルを買っていて、何とかそこでフォローできるようにしたというところがあるな。そして川合ちゃんは目の前で彼の落としスキルの真髄を目撃すると。
結局のところ彼のスキルはテクニック的というものではなく、生来の人たらしで相手の心を開いてしまうというところ。相手の境遇、背景などをすべて理解した上で、自ら立ち直るために協力しようと持ちかけている。しかも今回は相手にとって鍵となる母親や息子との関係をうまく利用している。先の万引きばあちゃんの時も孫との関係を利用していたが、戦略というよりもそれを自然にやってるんだろうな。よく刑事ドラマの取調室である「故郷のお袋さんはどうしてるかな」というわざとらしいやつのもっと巧妙なものですな。
なんか相互のキャラの関係性が良く分かる話がやってきた。理詰めで攻めてくるタイプの藤と感情絡めてくるタイプの源はある意味で好対照なんだろうな。山田は真面目で仕事に情熱もあるんだが、要領が悪くてKYなところがあるので視野狭窄気味ってのが一番の弱点。川合ちゃんは未完の大器ってところかな。なんか一癖ある連中にもまれまくっている内に川合ちゃんが滅茶苦茶成長するって話になりそうな雰囲気。
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