白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

東京24区 第3話「朝には紅顔ありて」第4話「鈍色の町」第5話「レッドライン」

何か失速気味な気がするんだが

 うーん、第1話は良かったんだが、どうもそれ以降は話のスピード感や爽快さが全くなくなったな。何かグダグダした話になってきて、正直なところ面白さがかなり落ちてきている。

   
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 まあ悪ガキトリオがノリで町の事件を解決していくというレベルの作品はしたくないんだろうということは分かった。しかし話が多くなればなるほど「そんなことこいつらだけでどうにか出来るの?」という疑問が湧いてくる。

 しかもこの悪ガキトリオの中でも立場の対立が出始めている。時にレッドとグリーンが両極端。片や反体制的だし、片や体制側で治安維持派だから。そして脳筋のブルーが間でウロウロしているだけ。こいつらの葛藤もこれから話の核につながってくんだろうな。

 で、その統制取れない状態でモタモタしていたせいで、彼らの恩師だったカバちゃんは呆気なく死亡。まあ「良い人は早死にする」ってのをそのまんまの展開になってしまいました。おかげで彼らはカバちゃんの娘まで面倒見る義務が生じてきたようです。

 その娘はこの挙げ句に父親まで亡くしたらいよいよ引き籠もるんじゃと思っていたら、なぜか突然に目覚めたように活動を開始している。うーん、分かりにくいな思春期の娘は・・・。

 

 

悪党だけはやたら複雑なようであるが

 結局のところ、第1話のように悪ガキトリオが主導的な話を動かしているという雰囲気がなくなっているのが、見ていて重苦しくてしんどい理由の一つか。目下のところは彼らも事態は把握できてなくて、何やらさらに大きな企みに振り回されているだけだから。まあやがてはその思惑をも越えていくんだろうが、その過程を無理なく描けるかどうか。

 悪(と単純に括れるのかも不明だが)としては、まずヤンキーの元締めがいて、その背後には何やら大きな利権を狙っている日本維新の会か竹中平蔵がいて・・・って展開になってきた。一方であのグリーンの親父も何かを目論んでいる模様。

 その挙げ句に正体不明のジョーカーまで登場だから、そもそも敵が多すぎるんじゃないかって感じだな。ただ新人社会人には手強すぎる相手だな。そういうのを見ていたら、主人公達がどうにかできるのか?という疑問もかなりつきまとう。

 それしても最近思うのは、実世界がろくでもなくなってきて精神的負荷の大きい日常を強いられていたら、創作の世界までクソ重たい話されたらしんどくてついていけないということ。最近は見る作品がドンドンと軽いものになっていっていることが否定できない。

 

 

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