とりあえず戦後処理をつけたが
帝国との交渉の結果、とりあえずヴァンは馬鹿王子に返還することになりましたが、その代わりに馬鹿王子は巨額の賠償金を支払うことに(自分から侵略したんだから当然だわな)。しかし妹の姫さんが「こりゃ、兄貴の復権の目は完全になくなったな」と以前に冷静に言っていたが、その通りだろう。一度自由を知ってしまった国民は、再び圧制下に戻ることを良しとするとは思えん。しかもあの馬鹿王子、賠償金払った挙げ句に出来るだけ早急に王国に復讐戦したいなんてアホなこと考えそうだから、軍隊を再建しようと国民から搾取しそう。もうそうなったらアミドニアはひっくり返るだろうな。恐らくソーマはその辺りまで予想はしているだろう。
その時には姫さんが王国をついで新体制を築き、王国とは友好関係を保ちながら通商立国を目指すって方向にまとまりそうに思える。そうなった時、ソーマと政略結婚って可能性もあり得るわな。
と思っていたら、17話はまさにその政略結婚も絡みそうな話だったか。父親の懇願でようやくアイーシャはソーマの第二王妃に座ったようです。ソーマはリーシアのことが気になっていたようですが、そこはさすがに王女様で「8人まではOK」と以前に言ってましたからね。実際に今後、そういう戦略結婚的なものは出てくる可能性大。帝国の聖女様まで興味津々のようですから。アイーシャを見てジュナまで王妃になりたがったが、さすがに王国のトップアイドルを現時点で引退させてしまうのはヤバいというのがソーマの判断。まあごもっともです。それにそうやったら、それでなくても「無類の女好きで、国中から側室候補を募った」との評もあるのに、それがその通りということになってしまいかねない。
王として苦渋の決断を迫られる
で、ソーマにとってツラかったのがゲオルグの処分。反乱の首謀者なんだから、処刑しないわけにはいかない。実際にあの反乱に絡んで不平貴族連中はその罪状を問うて処刑したみたいだから、ゲオルグを助けたら示しがつかなくなって法秩序を守れなくなる。ゲオルグ自身はそもそもから自身は捨て石になるつもり。それが「士は己を知る者の為に死す」か。もっともゲオルグの決断の背景には黒幕がいるようで、ソーマもそれが誰か薄々は気づいているようです。この状況で黒幕になり得るのは先代王妃様か? どうも先王と意味ありげな会話してましたし。あの会話聞いた印象では、あの二人は何らかの困難を解決するために何度か人生やり直したのか? って印象さえ受けた。まさかリゼロよろしく死に戻り?
そして地下で暗躍する良からぬ連中らしきのも現れたな。ついに裏でソーマの足を引っ張ろうとする奴が出て来たか。まあストーリーに深みをつけるにはやっぱり悪役って必要だから。普通は魔王が悪役になるところだが、存在が遠すぎて全く関係していないから(むしろ魔王軍の侵攻が自然災害の一種に見える)、そうなると悪や敵として登場するのは人間になるか。
次話はこちら
前話はこちら