白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

最果てのパラディン 第11話「絶望の谷」

辺境のパラディンとして領主化しつつあるウィル

 エセルバルドに許可を得たウィルは、辺境地域で魔物討伐を開始、同時に周辺の村落の経済的発展も促すようになった模様。この辺りはやっぱり商売人のトニオが仲間にいるのが頼もしいところ。村の発展を促しながら、しっかりと利益を上げているようで。やっぱり何事も軍資金は必要ですから。

   
プライムビデオ配信中

 で、ウィルは村々の争いごとの調停まで始めていると言うから、これは実質的にこの地域の支配者になったということです。まだ権力機構として正式のものでないので、租税という形は取れませんが、一応寄付という形で資金も集めているようですし。

 そしてあの悪党面ツンデレ神殿長もしっかりとサポートしてくれているようですね。神殿長の美少女養女を初めとして神官軍団を送ってくれているようです。結局あの神官軍団って医療班ですから、魔物と争いの絶えないこの地域では極めて貴重でしょう。

 

 

戦術の甘さで親友を殺しかけてしまったウィル

 段々と辺境経営が軌道に乗り始め、領主の自覚も出てきたウィルは、魔物の中枢に冒険者パーティが接触したらしいという報に、仲間を引き連れて討伐に乗り込んだが・・・というのが今回の内容。

 しかし今回の討伐にはいつにないヤバさを感じたのか、メネルが自ら死亡フラグを立てるような言動を行います。これメタフィクションだったら、メネルの台詞に対しては「おいおい、頼むからこんなところで自分から死亡フラグを立てないでくれよ」という台詞が入ってもおかしくないところです。しかしウィルはメネルが直感的に危険を感じていることには気を払っていなかったようです。

 その結果として、魔物の罠にまんまと引っかかってしまう。罠を張っていたということは、単なる魔獣レベルではなくて知性のあるリーダーがいたということでしょうか。しかしあの場のボスクラスはキマイラでしたが、通常キマイラは強くはあるが知性がある魔獣ではない。ということは、その背後にさらに知性を持った魔神か何かが存在するということだろうか。

 

 

自責の念に駆られて泥沼化しているウィルだが・・・

 結局は完全に包囲されてしまったメネル一行は、背後に現れたキマイラをメネル一人に任せることになってしまい、さすがのメネルも力及ばず瀕死、そのことに半分パニックになったウィルは、ブラッドから「あまり頼るな」と言われていた魔剣を抜いてなりふり構わずに魔物を殺戮してようやく危地を脱したものの、自分の判断ミスで親友の命を奪うことになりかけた自責の念でグダグダ、自分がメネルに実力以上の負荷をかけていたことに気付いて「全部自分で解決しないと」とすべてを背負い込む過労死orうつ病パターンに突入というのが今回。

 まあメネルに過剰な負担を強いていたのは事実でしょう。ただメネルの方も最初は「敵うはずのない相手からは逃げる」と言っていたのが、知らない間にウィルと共にワイバーン殺しにまで付き合うことになったんだから、強くはなっているしウィルの役に立ちたい気持ちはあるはず。一方的に守ると言われたら、多分「それは違う」と言いそうである。とにかくウィルはすべてを背負おうとしすぎで、明らかに理想倒れの傾向があるから、それを他の仲間がどう補ってやるかって話になるんだろうな。特にメネルとトニオは現実感覚が鋭いようだから。

 

 

次話はこちら

anime.ksagi.work

前話はこちら

anime.ksagi.work