白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2025年秋アニメ作品評価

 私の本業の方の洒落にならない状態は相変わらずで、時間と精神力がとことん削がれるせいで、毎度毎度の感想を書いている余裕がなくなってしまっている。それでも今期も一応何作かのアニメはフォローしているので、まとめて最終評価だけをアップすることにする。

 2025年の秋アニメについての作品評価の点数を発表します。なお2クール連続作品の場合は、最終回が含まれるシーズンに最終評価することにしています。また何話かチェックしたが途中脱落した作品などもあります。

 評価についてはまず総合評価はA~Dの4段階でAが最上でDが最低となります。各項目は「キャラの魅力」というのはいわゆるキャラ萌えとかいうのではなく、キャラがリアリティや魅力を持ってキチンと描かれているかということ。「ストーリー性」はそのものズバリの盛り上がる興味を持てるストーリー展開となっているか。「納得性」というのは話の設定に無理があったり、ストーリー展開が無茶だったり、演出がひどかったり、そもそも作品が完結しなかったりなど、納得しにくい難点を抱えていないかというものになり、各項目3段階で評価しています。

 

 

永久のユウグレ

総合評価 B
キャラの魅力☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆☆

 ストーリーの元になる設定が悪くないのであるが、結果的にはかなり残念感が否定できないのが本作。とにかくストーリー設定に対して12話という尺は明らかに短すぎる。本来なら2クールかけてキャラやストーリーを深めるべきだったのだが、それが出来なかったのは昨今のアニメ制作事情の反映か。特に終盤にすべての設定をセリフ中心にダイジェスト的にドタバタとネタばらししてしまったのは極めて稚拙であり、そうせざるを得なかったことが実に残念である。

 

信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!

総合評価 C
キャラの魅力☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆

 かつての2時間ドラマもかくやと思わせるほどに超長いタイトルがすべてを表わしてしまっており、それ以上のものが全くない作品。展開自体は次々と現れる外道キャラを、無双の主人公が一方的に蹂躙してざまぁするだけ。きわめて浅いストーリーかつパターン通り。

 

味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す

総合評価 C
キャラの魅力☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆

 「ざまぁ」要素に深く固執せず、それについてはお約束通りに早めにあっさりと決着させ、主人公を中心とするパーティーの話に焦点を当てたのが結果としては正解。なぜか主人公が無双すぎるというご都合主義が強いが、異世界ファンタジーとしての最低限はクリアしている。

 

無職の英雄 ~別にスキルなんか要らなかったんだが~

総合評価 D
キャラの魅力☆ ストーリー性☆ 納得性☆

 いわゆる無自覚系作品。本来は、人よりも劣るとされるスキルなしの主人公が努力でそれを乗り越えてという設定だったんだろうが、その努力の描写が欠けるせいで、とりあえず型通りの訓練をしたらどんなスキルでも習得できるというチートスキル持ちの主人公になってしまった。その結果として無双の主人公がひたらす障害を蹂躙するだけの話になってしまい、安直過ぎて極めて盛り上がりに欠ける平板ストーリーとなってしまった。

 

 

とんでもスキルで異世界放浪メシ2

総合評価 C
キャラの魅力☆☆ ストーリー性☆ 納得性☆

 ストーリーは安直で、スポンサーとのタイアップだけが万全だった作品の第2期。スポンサーについての露骨な宣伝は相変わらずだし、展開の安直さも相変わらず。話自体が極めて軽いがために嫌味の類が一切ないことだけが救い。

 

素材採取家の異世界旅行記

総合評価 C
キャラの魅力☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆

 主人公の設定を素材採取家というやや珍しいものにしたということしか特徴がなく、それも最近多い主人公が錬金術師というパターンと同様に、主人公の職業設定が全く意味をなしてなくて、実質的に無双な戦士兼魔法使いであるというパターン作品。主人公が無双すぎるがゆえにストーリーが盛上がらない、展開がお約束通りすぎというこの手の作品の典型を踏襲してしまっていてなんの印象も残らず、視聴終了とともに完全に内容を忘れ去ってしまうタイプの作品。

 

SPY×FAMILY

総合評価 A
キャラの魅力☆☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆☆☆

 やはり作品としての出来は群を抜いているが、その大半は原作自体がしっかりしていることに起因している。もっともそれが故に私のように原作コミックもフォローしている者には新規性が皆無となってしまうのは仕方のないところ(アニメオリジナルもいくつか加えてはあったが)。

 

野生のラスボスが現れた!

総合評価 C
キャラの魅力☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆

 主人公が無双すぎる作品だったが、実はそうではないということが判明するというどんでん返し(と言っていいのか疑問だが)がストーリーの最大の肝になっていたのだが、結局はその後の展開をする前に終わってしまった。続きも出るようだが、結局はそれを見ないとストーリー自体については云々しにくい。現状では良くも悪くもない作品というところ。

 

暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが

総合評価 D
キャラの魅力☆ ストーリー性☆ 納得性☆

 陰キャ主人公が、その性格故にある意味で一番適している無敵の暗殺者になってしまったという話。実際のところはいわゆる普通の転生無双系。クラスメイト達が勇者として召喚されているが、ストーリーとしては背景レベルでほとんど関与していない。設定だけでなくストーリー展開にもこれという物珍しさもひねりもない上に、まだまだストーリー序盤と言える段階で終わってしまったのでまともに評価も出来ない。

 

 

中途脱落作品

父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。 第3話で脱落

 なんか今時の異世界ファンタジーのお約束をフルコースで盛り込んだような設定だが、それが作品上で何ら特別な意味を成しておらず、特に主人公の転生者設定が皆目機能していない。結局は極めてぬるいファンタジーに過ぎず、退屈しすぎて途中で脱落。

 

転生悪女の黒歴史 第3話で脱落

 物語の中の悪女キャラに転生した主人公が、破滅的ラストを避けるべく努力するというお約束パターンの作品だが、それよりもヒロインを取り巻くイケメンキャラがワラワラという少女漫画的ご都合主義と、能天気というかあまりにリアリティのない姉のキャラ設定に退屈して脱落。

 

野原ひろし 昼メシの流儀 第2話で脱落

 本来スピンオフとは本編で描けなかったキャラの背景を深めることに意味があるのだが、そういう意味を微塵も持たずに安直に有名キャラにただ乗りしただけの作品。これだとそれなりに知名度のあるキャラなら、主人公はフグ田マスオでものび太の親父でも誰でも良かっただけの安直作品。作品自体もグルメ漫画でもギャグマンガでもなく何をしたいか分からんし、アニメもCG等を最大限の手抜きに使用した安作りで作品としての存在価値を感じられずに見切った。

 

 

総評

 今期も毎度の通りに相変わらずの低調というのが本音。無難中の無難が「SPY×FAMILY」で後はこれといった作品はなし。まあそれなりの名作になりえたのに、もろもろの大人の事情で残念な結果になってしまったのは「永遠のユウグレ」。いろいろと練っていた設定がものの見事に完全不発の腰砕けで終わってしまって実に残念。後は毎度のお約束パターンすぎる作品が並ぶ。

 そういう点では前から私が言っている「アニメ界の末期症状」が既に現れているのだが、ある意味ではさらに濃厚に末期症状が現れているのは、私の中途脱落作品の方。これらはそのお約束パターンをまともにこなすことも出来ずに退屈極まりない作品になってしまったもの。ここまでレベルが落ちてしまったら打つ手なし。特に野原ひろしなどはそもそも作品の存在意義にさえ疑問を持つレベル。

 まあ私の見る作品はかなりジャンルが偏っているので、アニメ界全体で見れば私が対象外にしている作品にこそ名作が存在しているのかもしれないが(実際に最近話題になった「鬼滅」「呪術廻戦」「ダンダダン」とかは全て私の対象外ジャンルである)。ただそれはそれで私には寂しい話ではある。

 

2025年秋期アニメ作品評価

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