メネル(男ツンデレ)の体を張った説得で正気に戻るウィル
魔物討伐に失敗して、メネルを殺しかねない状態だったことに動揺して明らかにおかしくなっていたウィルだったが、それを正気に戻したのもメネルだった。ここでメネルは今まで頑なに言わなかった「友達」という言葉を初めて使った。まあ彼も男ツンデレだからな。体を張っていさめたメネルのおかげでウィルもようやく正気に戻った模様。
正気に戻りさえしたら、万全の兵力を整えて綿密な作戦で魔物の再討伐を実行するウィル。この辺りはやはり有能です。それにしてもメネルはともかくとして、他の冒険者連中が戦意を喪失していないのが驚き。ウィルはメネルの重傷で動揺していたが、先の戦いでは確かに敗北したとは言うものの、こちら側の人死にはほとんど出てないんだな(最初の捜索で全滅させられたパーティーのみ)。そこで巨額の報酬で釣れば喜んでついてくるってのが冒険者って連中のようで。
計画さえキチンと立てれば魔物ごとき大した敵ではない
結局はあの強敵のキマイラも、メネルと連携して長期戦で泥臭く確実に倒したようです。まあああいう真面目にコツコツとという戦い方がウィルには適しているのが事実でしょう。格好良く一撃で強敵を屠るなんていうことを考えていたら、不覚をとるものです。結局は戦闘は結果ですので。
で、本拠に乗り込んだら親玉は「つらぬきの」レイストフが見事につらぬいていたと。このオッサンもただ者じゃないんだな。ウィルとメネルがキマイラを引きつけていたからその内に倒したみたいなことをサラッと言っていたが、相手のドラゴン自体も十分に強敵のはずなんだが、どうもレイストフはそれをものともしていなかった模様。この戦闘の模様もビィ辺りが歌にしたいところなんだろうが、また何だかんだで誤魔化すんだろう。ウィルが陥った状態を「強者の病だ」とあっさり言っていたところが経験の豊かさを物語っている(ガンダムの「新兵がかかる病」と似たようなもんだな)。
こうして聖騎士ウィルと「麗しの」メネルドールの伝説が一つ出来たと。確かにメネル自身が言っていたように「麗しの」だったら、間違いなく実は女だったとか言う展開にされるのがオチだわな。それとも男のまま二人の美しい愛の物語にされるか。一部のファンは盛り上がるかもしれないが。この世界で初めて腐女子を生み出すか。ウィルは辺境の都市を復興した結果、同人本の流通を盛んにして利益を上げるというオチ(笑)。
かくして最果てのパラディンとなった
しかしこうなったら必然的にウィルがこの辺境の領主になるんだが、本人にはその自覚が全くなかった模様。そりゃメネルが「オイオイ」になるのは当然。地域の治安を守って流通を支配し、さらには訴訟も扱ってるんならその時点で完全に領主権を行使しているわけで、ここでウィルが逃げ出したら地域は大混乱。必然的にウィルが領主になるしかない。エセルバルドはそのことが分かっていたから「場合によってお前を殺さないといけない」だったわけなんだが・・・。エセルバルドもウィルが自立して敵対でもしない限りは介入しないつもりのようだし、あの悪党面ツンデレ神殿はグダグダ言いながらもウィルを全面支援のつもりのようだし、目下のところは辺境王国安泰だな。
で、とりあえず話は中間のまま一応の綺麗な決着になったので、これで終了かと思っていたが第二期が出るんですか。まあ基本がしっかり作ってある作品なのでそれも良しでしょう。もっとも原作の方はどうなってるんだ?
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