突然のリゼロ展開になってしまった
エーッと、時雨が隊長から引き継いだあの三角錐は「嫉妬の魔女」の力の絡む死に戻りアイテムだったってことでしょうか・・・って完全にリゼロ設定になってしまってるじゃないか。
死に戻りって概念、ゲーム時代になって失敗したらリセットしてやり直しってところから必然的に生まれてきた文化のようなものだが、これって一本道のアニメで実際にやられると見ててしんどいんだよな。実際にリゼロなんかそのせいでかなりしんどい話になっている。毎回かなりストーリーに変化をつけることで何とか視聴者の興味をつなごうとしてるんだが、それでもしんどすぎて、私も第3期なんか途中で落ちそうになった。そんなのを全く何の工夫もなしにここで再現されてしまうとな・・・正直なところ、もう一話の我慢と思ってなかったら、ここで完全落ちてしまうぐらいの内容だわ。
この後に及んで人物像も世界観もダメダメだし
全く最初っから主体性がなかった主人公が、ここにきて突然に世界の命運を握らされてしまったらしいところが、ご都合主義というか行き当たりばったりというか。ここまで全く成長していないし、ここに至っても成長らしい成長を見せていないのがこの主人公だからな・・・。基本的に人物を描くって点に関してはまるでダメだから。未だにチームの面々についても、タダの変人ってだけで全然リアリティを持っての人物像を確立できてないし。
キャラの人物像が確立できていたら、視聴者の側でも「こいつならこんな時にどう動くか」というのが見えてくるので、極端に言えば外伝的なサブストーリーさえ書ける。しかしこの作品のキャラクターについてはそれが全くないな。人間としてのリアリティーがまるでないから。それを「脳の一部を損傷しているから」なんて逃げを打っている時点でまるでダメ。
しかもここに来てまでまだ世界観が確立できていない。何か急にこの世を破滅させる大魔王的な者が登場しても「はぁ?」って感じだわ。それに唐突に時雨がエルシーを殺すと隊長が消えるとかわけの分からんことを言っていたが、もしかしてエルシーは時間軸を飛び越えた隊長の過去の姿とかいう超設定? もうどんな無茶でご都合主義の設定が唐突に飛び出してもこの作品の場合驚かないけどね。
この作品もここまで付き合ってしまったのは後悔だな。主人公の人間像が全く見えなくてグダグダしている内に切っとくべきだった。どうも私も年老いて決断力が落ちたか。
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