テスラに続いてワースト2位ってとこか
先の「テスラノート」が不動の今期ワーストの地位を占めているが、それに迫る勢いだったのが実は本作なんだよな。序盤のもたつきから始まって中盤以降からの怒濤のダメダメ設定で急激にまくり上げた感がある。で、最後はそのダメダメの集大成となった。
何度も死に戻りを行った挙げ句、時雨が選んだ方法は「すべて仲間に打ちあけて協力してもらう」・・・って、普通は一番最初にそれを考えるわな。別にこの作品はリゼロと違って死に戻り秘密を聞いた者はその時点で死んでしまうなんて設定ないようだし。
ところで遠距離射撃能力が高いスナイパーだったはずの主人公が、いつの間に刀を使った白兵戦の達人になってるんだ? 唐突に主人公の能力設定が変わってないか? もうわけが分からんわ。その挙げ句、本当にあのエルシーの未来の姿が隊長だったらしい。何でいきなり時間軸を飛び越えてるのって話だが、それも全く説明なし。タイムパラドックスのせいで隊長がエルシーを殺すことは出来なかったといっていたが、タイムパラドックス以前の問題。
最初から最後まで一貫してのダメダメ作品だった
で、最後はわけの分からないままエルシーの力を封じて、主人公は使命を果たして消え去って目出度し目出度し? そして最後はご丁寧にも「後はゲームに続く」ですか。もうダメダメすぎて何も言うことがないな。
主人公のキャラ自体が最初から全く生きてなかったが、最後まで全然リアリティがなかった上に、他のキャラも全く生きていない。人物表現が皆目ダメだし、ストーリー設定も無駄ばかりが多くて肝心部分は全く説明せず(というよりも深く考えていないんじゃないか)、怒濤のように強引な後付け設定の嵐で無理矢理にストーリーを収束。そもそもここに来て突然に邪神とかって展開が大マヌケすぎるんだが、もう最初からどうにもなってないからな、この作品。
結果としては、序盤のグダグダしていたところで見切って見捨てるべきだったな。今期は無駄に付き合ってしまった作品も多いな。これは失敗。
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